少女マンガが苦手な哲学作家 原田まりる
39歳マンガ家・作家
不倫に明け暮れる広告代理店勤務の男の話。不仲の嫁、最愛の娘、そして癒してくれる不倫相手たち。それぞれとの関係の中で主人公の「心の声」だけをひたすら読んでいく主観マンガだが、この「心の声」がとにかく面白い。少し個性的な不倫相手のことを「まるで、いつもは通らない道で偶然見つけた一風変わったレストランのようだ…」と形容するなどいちいち詩的なのだ。
クズすぎる行動をとったことに対する心の中でも言い訳が、すべてセンシティブな言葉でまとめられている。
主人公の、都合によい解釈と自己陶酔的なセリフをみていると、男性になって浮気してみたくなる気持ちすら湧いてくる不思議一冊。
クズすぎる行動をとったことに対する心の中でも言い訳が、すべてセンシティブな言葉でまとめられている。
主人公の、都合によい解釈と自己陶酔的なセリフをみていると、男性になって浮気してみたくなる気持ちすら湧いてくる不思議一冊。