｢ＢＥＣＫ｣のレビュー・感想

心が高ぶるマンガです。
平凡な日常生活を送り、14歳にして、人生の先が見えていると感じている少年が、音楽と出会うことで人生に彩を取り戻していきます。
このミュージシャンは○○をモデルにしているんだろうなあ、と想像してしまう人たちがたくさん出てくるので、音楽ファンはそういった楽しみ方ができます。

音楽を続けていると、挫折したり、辞めてしまおうかな、と思うこともあると思いますが、そんな時には『BECK』を読んでみてはいかがでしょう。
音楽の魅力に取りつかれた瞬間のことを思い出せると思います。

どこにでもいる普通の高校生『田中幸雄』が謎の帰国子女『南竜介』に出会い、彼の人生は大きく変わります。
学生時代や一度でもバンド経験がある方は特に感情移入しやすいマンガなのではないでしょうか。
失敗や成功、仲間との友情など、忘れかけていた暑い感情を思い出させてくれえるマンガです。

音楽マンガと言えば外せないのがベック！帰国子女の青年との出会いから、音楽とバンドに目覚めた高校生コユキ。
彼の持つ天性の歌声と惜しみないギター練習の努力の成果で、バンド「BECK」に参加する事に。
その歌声やサウンドを決して聞けることは出来ないのに、その凄さが伝わってくる画力に圧倒されます。
まるでライブを本当に見ているかのような臨場感を味わえる！
彼らを実在するCDやアーティストたちも登場するので、音楽ファンは必見です。

言わずと知れたロック音楽を描いた日本イチのマンガ。
映画化もアニメ化もされてますが、圧倒的にマンガがオススメです！
日々になにも目標を持てない中学生コユキが天才ギタリストの竜介に会って人生が変わるという、少年の夢がぎゅっと詰まったような作品。
見た目とは裏腹にこのコユキがめちゃくちゃ良い声を持っているという設定なのですが、コユキが歌うシーンの描写がとにかくすごい！
コユキの声が耳に聞こえてきて、ライブシーンは本当に泣けてくるのです。
なぜマンガがオススメかというと、コユキの声を好きに想像して読むのが好きだから！
ロックバンドのボーカルの声にうるさい人は、ぜひ自分の好きな声で当て込んで読んでみてくださいね！