｢向日性のとびら｣のレビュー・感想

死んだ兄の養子が突然やってきて
一緒に暮らすことになったセス。
内容知らずに普通のBLと思ってたのが大間違い、
途中からFBIやCIAや脳に記憶を書き換える実験など
話について行けなくなって何度も挫折しながら
とりあえず読んでいたら
伏線回収で初めて気持ちがわかったり
話が見えてきたら切なくて切なくて、

ここまで話を難しくする必要あるのか疑問だったけど
小説読んでいるようでした。
好みが別れるような作品だと思う。
1度目はサラッと読んでから
2度目をじっくり読んでみてください。

面白かったです。欧州スパイものって感じで、映画一本見たようなボリュームでした。そういった筋だとは知りませんでしたが、何となく端々に展開が見えて、読みにくくはなかったです。同性愛者は出てくるけどBLというよりドラマに比重が大きいので、エロくはなく、雰囲気のあるサスペンスって感じです。私が期待したような、男の子が大胆な感じでベッドに入ってくる話ではなかったです(笑)それは裏切られたけど、思いがけず、若い頃好きだった映画とか思い出して満足の一冊でした。

横文字ネームだし特殊機構だし(←苦手意識)で混乱してちゃんと把握できてないかもだけど、その辺しっかり理解できなくても思いやりのある愛情感じられる良い話。

随分前に読んだけど、再読して評価。やっぱりSHOOWAさんのシリアスものは好き。過去の事件で苦しんだ2人には幸せになって欲しい。