｢ほんの恋など｣のレビュー・感想

恋愛に臆病な女性編集者・小山果絵と50歳を迎えた小説家・田村健介。男嫌いの小山ですが、田村はいい意味で不干渉。過剰に心配もせず淡々としている姿がカッコいい。見守ることで示す、大人な愛情表現にキュンとなります。
スッキリとした絵柄と所々のコミカルな表現で、重苦しくならず読み進めることができる恋愛マンガ。仕事を通じて恋愛感情を抱いていく、繊細な心の機微を存分に楽しめます。

過去のトラウマから、恋を断ち切って仕事一筋でやってきた小山さん。そんな彼女が突然文芸部へ異動させられ、ひと癖ある中年のスランプ小説家・田村健介の担当になり…というお話。
仕事だけを信じて心を固く閉ざしていた主人公が一回り以上も年上の田村さんと過ごすうちに柔らかく変わっていきます。
一見ぼやーっとしたヒゲオヤジの田村さんが見せるちょっとしたオトナの優しさにドキュン。田村さんだけでなく、編集長や同僚の西さんなどなど素敵オヤジがたくさん登場するので、ミドル好きには垂涎ものの一作です！