｢東京喰種トーキョーグール:re｣のレビュー・感想

「ちょっと怖そう……」という理由で読むのをためらっていませんか。
マンガオタクの私が断言しましょう。読めば必ず世界観に引き込まれます！
人間しか食べることのできない喰種。しかし彼らは好んで人間を食べているわけではないのです。彼らが生きるうえで味わう葛藤やつらさ。そしてその中でも持ち続ける微かな希望。気づいたときには喰種側の目線に立って物語を読み進めていることでしょう。

東京を舞台に、人を食べる「グール」との攻防戦を描く本作。
人を食べるって、グロいイメージがあって避けていたのですが、友達からの猛プッシュがあり読んでみたらハマりました。私のお気に入りキャラは鈴屋什造くん。
身体に糸を縫うボディ・ステッチを施していたり、残虐行為を簡単にやってのけたりするクレイジーさと、見た目の中性的な可愛らしさのギャップにゾクゾクしちゃいます。

アニメ→原作→映画の順で見た作品ですが、正直どれもオススメ。
人間を食べなければ生きていけないグールと呼ばれる人種を描くマンガなのですが、ちょっと人間世界の今を考えさせられるマンガなんじゃないかとも思えてきます。グールは何のメタファーか？そう言われると人種問題だったり宗教の食事だったりと色んな見方ができます。
でもそんな小難しいことはおいておいて、単純にアクションホラーとしても群を抜いて面白い。

こちらも同僚に借りたことをきっかけに読み始めたマンガです。これ、作者のデビュー作らしいですね。
デビュー作にしてこの完成度とは！絵が綺麗なので、グロいシーンでも抵抗なく読めます。人間を食べるヒト、という独特な世界観に引き込まれますね。物語も、キャラも、現実とはかけ離れていますが、それがイイ！ 現実逃避には最適なマンガです。