雑食すぎる書店員えんまゆ40歳読書のお時間ですスタッフ
高校生なのに1人暮らしをさせてくれるなんていいなぁ?。しかも、そこに女子高生が居候だなんて…!とオバちゃん視点で見るとなんだかスキャンダルに見えてしまいますが、彼女も彼も実際はそれぞれが傷や闇を抱えているのです。
そして、そこにまた1人…彼の事を昔からよく知る女の子が転校してきた事によって、これまでの同居生活も少しずつ波が生まれるように。
学校での恋愛ではなく、小さな家の中で沸き起こる、青くて淡い恋のお話。
都内タワーマンション最下層で暮らすママ書店員41歳読書のお時間ですスタッフ
いくえみ先生は天才か。わたしの中では小説の大先生のような存在になりつつあります。
男女複雑骨折寸前の物語を描かしたら日本イチかもしれない。とにかくいくえみ先生の物語に出てくる男子がリアルなんですよ、超カッコいいわけでもなく、どこにでも居そうなイイ人とか。
三角関係の話を見ると、男女の友情成立するのか問題が頭を掠めます。大切に想い合うからこそ、越えられないものがある。友情ってムズカシイなぁ。
自堕落な生活とくだらない笑いを追い求める関西ライターLISA36歳スペシャリスト
「こんな三角関係マンガ初めて読んだ」が、読了後の素直な感想でした。というのも一般的に三角関係を題材とした作品では、ライバル役の女子が嫌な奴である場合が多いもの。
しかし本作品では、主人公である岬目線で読むと、岬から楡(にれ)を奪おうとする日帆(かずほ)がずるい女に見えてしまう。でも逆に日帆側の目線に立ってみると、遠まわしに嫌味を言う岬が嫌な女に見えてしまう。
そんな嫉妬にまみれた女子の心理描写が痛いほどリアルな一冊。