｢火ノ丸相撲｣のレビュー・感想

体格に恵まれない主人公・潮 火ノ丸と仲間たちが高校相撲の頂点を目指す。

とにかく不遇、それらを全てをはじき飛ばすほどの努力、そして友情。
視点が主人公に寄りすぎず、仲間やライバルたちもしっかりと描かれている。

最後までどちらが勝つか分からない大一番の緊張感は異常、そしてその先にある敗北の悔しさ、勝利の感動はひとしおだ。

あのひたむきさ、純粋さ、まるでカカロットのようだ…。頭にくるぜ…だがいつか言ってやる、潮 火ノ丸、お前がナンバーワンだ！

「スー女」と呼ばれる相撲ファンの女子が話題ですが、いまだによく知らない人も多いのでは。ちなみに私も「実家のおじいちゃんが寝転がって見るもの」という印象しか持っていませんでした。ごめんなさい。
でも相撲を知らない女性こそ、この作品を読むべき。正直、このスポーツに対しての考えが180度変わります！　なぜこんなにカッコいいスポーツを知らなかったのだと自分を責めたくなりました！

相撲マンガとしては近年『バチバチ』という金字塔が誕生しましたが、このマンガも負けてない！相撲なんてデブのやる汗臭い競技でしょ？と思っている方にこそこの圧倒的な熱さと面白さを知って頂きたい。
極限の熱量に震えてしまうマンガです。
最近、そろそろ連載が終わってしまうのではないかと心配されましたが、まだまだ続くようで日本マンガ界の財産が一つ守られました。
相撲ではありますが、イケメンも沢山でてきますよ。