｢出口ゼロ｣のレビュー・感想

作者の瀬田先生が「『なかよし』でこの内容どうよ？」とおっしゃっていることからもわかる通り、これまでの『なかよし』では考えられなかった、サスペンスとホラー要素満載のデスゲームマンガ『出口ゼロ』。
先の読めないストーリーと個性的なキャラクターたちが魅力的なのはもちろん、一度読み始めると自分までゲームに参加させられたかのような錯覚に陥ってしまいます。これこそまさに、大人の女性が今読みたい少女マンガです。

自ら望んで入った「超エリート俳優養成所」が出口のない恐怖の場所だったら？！ 女優を夢見る少女・赤羽夕日と彼女のクラスメイトたちとのサバイバル学校生活がスタートします。
演技力のために、ここまでやるのか……と息を飲むような、究極限界即興劇の数々。まさに「演技に飲まれる」とはこのこと。芸能界の裏を垣間見たような気がします。

恐怖のエチュードが気になって一気読みしてしまう作品！
全寮制の演劇学校で行われる授業は全てインプロ！即興で演技を始める課題にクリアしないとひとりずつ消されてしまう極限ホラー！カワイイ見た目に騙されて読んでみると、
「卒業して一流の俳優になりたい！」よりも「生きたい！」という本能をむき出しにしていく人間たちがとにかく怖い！主人公だけでなく、みんなの行方が気になって仕方ない！