｢獣医ドリトル｣のレビュー・感想

2010年にドラマ化もされた作品。鳥取という名前からドリトルと呼ばれる主人公を軸に、動物だけでなくそれに関わる人を癒していく物語がつづられている。
各話ごとに読み切りになっているで、一話読むごとに動物とのかかわり方について考えさせられることに。
甘やかすだけがペットとの過ごし方じゃない、本当は気付いていなかった動物の特性なども学ぶことができる作品です。

過去にはドラマ化もされた人気作。
言葉はキツく、高額な治療費を請求するなど一見冷血なようにも感じられるドリトルですが、動物をしっかりと観察して、ときに飼い主との関係性も見直させるなど、実は動物のことを誰よりも考えています。
偽善やエゴで動物を助けようとする人間を「獣医はビジネスだ」と容赦なく突き放す姿は厳しいながらも、動物を救うことの本質を突いています。