｢マウリと竜｣のレビュー・感想

神様に生贄として差し出されるのは、はかなげな美少女と相場は決まっていますが、本作は一味違います。神に人質として差し出されたのは、女がいなくなった村で男の性欲処理の相手もしていた美少年マウリ。このマウリがほんと可愛いんです！
短編集なのですが、読んだあと幸せな気持ちになれるような、ほっこりする作品が多いので、疲れたときに読みたい一作です。

神様（竜）と生贄の少年・マウリが交流する話なのですが、神様の過保護っぷりというか、マウリへの溺愛具合に何度もほっこりさせられます。
泣きそうになるマウリに困った様子をみせる神様にもグッときました。
この神様、マウリの前だと威厳ゼロ！ でもそこが親しみやすく、物語をゆるくしてくれる大切な要素です。
神様は人型にもなれるので、二人のラブシーンは人型の神様で楽しめます！