｢真綿の檻【マイクロ】｣のレビュー・感想

お母さんはお母さんで大変で頼る人いなくて辛かったんだろうな。
でも子供からしたら知ったこっちゃない。
本当に男というだけで何もしなくても許される弟。
お金まで集りにくる始末。
弟嫁もムカつくし！
後日談としてお母さんの話、弟の話も見てみたい。

兄がいます。共感がたくさんできます。台所の手伝いは私のみだったな。周囲の友人もそうだったかも。男子に家庭科無かった頃だし。進学は名の知れた周囲に自慢できるような短大以上でなければ行かなくていい、なのに兄はどこでも良いから、なんなら浪人してでも行ってくれ！だったし。
このお話は最後母と娘が通じあえてよかったと思いましたが父と弟についても心の描写が欲しかったです。

亭主関白のお父さん。この人はエラソーだけど、所詮は何も出来ない人です。自分の奥さんがケガで家事が出来ないと、娘を犠牲にする。無心でお金をせびる弟。弟の奥さん(彼女？)。こんな奴とさっさと別れるべし❗️不平不満を八つ当たりするお母さん。「子供のため」と言い訳して逃げてるだけですよ。ヒロインが良い人と出会い幸せになってよかったです^ ^
新章のヒロインのお父さん。ヒロインを「クソみたいな人間」とおっしゃいますが、私にはあなたがクソみたいな人間に見えますよ。

ヒ父:???(怒り心頭

娘をなんだと思っているのか、酷い家族です。
弟が最悪です！
でも、良い人と巡り会えて、幸せな結婚生活を送っていて、本当に良かったです。

試し読みだけではわからない。
ミステリーじゃないのに、3巻と短いのに、どんでん返しアリ。
私は今、娘を持つ母で、自分も主人公のように育てられたけれど、主人公と違って主人公の母のようになりかけていると気づき、大いに身につまされるお話でした。

救いようのないラストではなく、よくあるようないやらしいほどの明るいラストでもなく、程よく現実的で前向きなラストがとても良かったです。

一見モラハラを受けてる妻の話と思いきや、実は毒家族から守ってくれていたとってもいい夫だったという話。同じ出来事を違うキャラからの視点で描いていく構成はよくできていて、話も面白いのですが、クズキャラの設定に説得力がなくて、私はしらけてしまいました。

まず弟。窃盗は犯罪です。姉夫婦の都合はいっさい考慮せず、体調が悪くても労わる言葉すらかけず、金せびりにだけ訪ねて来る。これだけで十分クズキャラで、さらなるクズ言動も散々描かれてるのになんでお金くすねる描写までしたんでしょう。これでキャラに一気に説得力がなくなりました。姉夫婦の家からお金を平気で盗むなら、店を経営してる実家からも絶対に盗んでいるはず。それを両親がずっと気づかないはずないし、いくら甘やかされてても犯罪は大目に見ないでしょ。そして、姉夫婦、そんな弟が頻繁に訪ねてくるなら、馬鹿じゃないんだから、弟が来たときに見張るよりも、まずまとまった現金を家に置いとかないでしょう。

そして父に関してはいっさい深い描写がされず、ただの物語を動かすコマ。描かれ方が雑過ぎて、父に家の面倒を全て押し付けられて、同情する面もあるはずの母にも全く同情できず。

結局、父や弟が作中で全く痛い目を見てないままなのもモヤモヤします。

2話までは尾崎衣良節って感じのスカッと話。でも3話で結局実家の家事無償で手伝うのかよっていうオチで搾取子は搾取子のままでモヤモヤ。