限界マンガオタク さしすせさそ37歳スペシャリスト
将棋がテーマのコミックです。葛藤するシーンは鬼気迫るものがあり、ハラハラしますが、登場人物の情緒の揺れ動き、困難があって挫折しても、前に進む主人公。
それを支える周りの人たちの、あたたかいやりとりなどに心が洗われます。コミック内に出てくるご飯もとても美味しそうで、緊張感のある将棋の描写の合間にとても癒されます。
都内タワーマンション最下層で暮らすママ書店員41歳読書のお時間ですスタッフ
「知らなかった。誰かに自分のいる世界の事について興味を持ってもらえる事がこんなにもお腹のあたりがフワフワする程嬉しい事だったなんて」
若き天才棋士の主人公の台詞です。自分の居場所がようやく見つかった時の台詞なんですが、
この表現がわたし的にすごく腑に落ちるというか、ほっこりしたというか、素敵な表現だなと思ったのでこれをチョイスしました。
お腹のあたりがフワフワするってなかなか言えませんもの。
子育てブロガーアサチク42歳Ameba公式トップブロガー
幼い頃に交通事故で家族を失い、父の友人である将棋の棋士に内弟子として引き取られ、15歳でプロ棋士になった少年が主人公。
内弟子として入った家でも居場所がなく、編入した高校でも孤立、孤独だった主人公がある家族との出会いをきっかけに少しずつ自分の安らげる場所を見つけていく。
家族との死別、いじめ問題、将棋の世界で戦い続けることの苦悩、などなど暗く重たいエピソードも多いが、それ以上に主人公を取り巻く登場人物たちとのエピソードが温かくコミカルに描かれていて、読むととても温かい気持ちになれる作品。
優しくて可愛くて切ない。「一生懸命」という言葉がとても似合う作品です。可愛い絵柄と裏に描かれるリアルな人間ドラマとのギャップが涙腺に響きます。
将棋以外には心を開けず、友達もいない天才棋士桐山零が、ある三姉妹に出会い彼女たちの優しさに触れることで少しずつ心を開いていく物語。のんびりとしたストーリの隙間に見せるキャラクターたちの激情に強く心を揺さぶられます。
都内タワーマンション最下層で暮らすママ書店員41歳読書のお時間ですスタッフ
将棋の競技内容が多少わからなくても出てくるキャラクターが愛くるしくてどっぷりハマれるマンガ代表じゃないでしょうか。
特に少女マンガ誌に連載していても違和感のな絵柄と熾烈な戦いが繰り広げられているプロ将棋の世界の裏で家族愛、淡い恋愛模様がきっちり描かれているのが皆から愛されている作品になっていると考察します。マンガを読んでるときに声だして驚くマンガは少ないですがその手の作品です。恥ずかしながら。