シリーズのレビュー

「私の正しいお兄ちゃん」のレビュー・感想

私の正しいお兄ちゃん
全4巻|完結
4.9
(54件)
  • 50
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みんなのレビュー

Sango
5.0

正義ではないけど

利世ちゃんの孤独を埋めてくれるのが海利君で、海利君の孤独を埋めてくれるのが利世ちゃんで、必ずしも正義ではないけれど、二人にはこれからも幸せであってほしいと思える終わり方でした。
2022/03/21
オリーブさん
5.0

一気に読んだ

お試しで読んで直ぐに全巻購入
話にドンドン引き込まれて一気に読んじゃいました。どうか二人幸せになって欲しいと思います。
2022/02/05
バナナさん
5.0

一気に読んだ

表紙の絵から好みでないなと、遠ざけていたけど一巻無料につられて読んでみたら、中身はとても綺麗な絵で好みでした!話も面白くて一気に最後まで読んでしまいました(^^)
2021/10/01
ブドウさん
5.0
そうなるかという展開、でもそうなるよなとも思う展開でした。
絵もキレイです!
2021/04/15
リンゴさん
5.0
お兄ちゃんがあんな大人になってしまう迄には、おそらく父の虐待にさんざん耐えたのでしょう。それを誰も止められず、モンスターになりさがり、罪を重ね、犯罪の隠蔽にもたけていた正己。
一方では、妹の「がおー」を棄てられなかったわずかな人間らしさも併せ持つ彼の尊厳を奪ったことに、直接手を下した者は苦しみ続ける。どういう形で決着をつけても、海利が罪悪感から完全に解かれることはないでしょう。でも、理世のために生きること自体、一種の贖罪と言うか、生きながら絶えず良心に責められ裁かれ続ける「生き地獄の刑」の日々かもしれない。子供をもうけることはおそらく難しい。正己の余罪を問われる可能性だってある。それでも二人でいたいなら、絶対に理世を幸せにする覚悟で選んだことでしょうから...
2020/07/06
オリーブさん
5.0
佐久間刑事は切れ者で、あなどれない。立花も海利も、理世にとびきり幸せになっていてほしい点は、同じ気持ち。
2020/07/06
モモさん
5.0
思い出の中のお兄ちゃんは、優しくて受容的だったのに。その後を知る人から聞くと、彼はあまりにも...
2020/07/06
バナナさん
5.0
優しすぎる人が、正義感ゆえに負のスパイラルに陥った。
根無し草の孤独と寂寥の中で、安らげる相手に出会ってしまって…自責の念と 誰かを幸せにしたい欲求とのはざまで、もがいてもがいて、どこにたどり着くのか。
2020/07/06
リンゴさん
5.0
登場人物それぞれが持つ「正しさ」は同じではなく、それも人によっては確固たるものではなく実に不安定。そのなかで孤独だった理世と海利がいつしか互いを心の拠り所とし、すがるように求め合う様が、病的であり切なくもありました。

恐らく意図的に描写されていない部分は、それを想像するのもつらかったです。例えば正己の火傷の痕、幼い頃の眼帯や傷など、原因は話の流れでわかりますが、過程の描写は一コマもなく、読者にイメージが委ねられています。そこを敢えて描写しないことで、読者に正己に感情移入させず、理世が海利を受け入れることへのハードルを下げたのかもしれません。

正己が「俺はそんな人間も裏切れるんだ」と薄ら笑いを浮かべていたシーンがあり(2巻収録)、それは海利に成り代わって罪を犯していたり(そのために海利の服をとっていったり)、海利の両親への恐喝等すべて含んでいたことにつながったときには慄然としました。
正己という人間があそこまで心を失くして堕ちていった過程を見たかったような気がしますが、そうなると4巻じゃ収まらなかったでしょうね…
形見と言いながらも理世の工作を持ち続けていたり、最期に発した言葉が妹の名だったり、奥底にあった正己の人間らしい部分がふいに表層に浮き出るシーンもありましたが、海利に出会ったぐらいでは、他人を思いやる心を微塵も取り戻さなかった正己の深い闇を感じました。

「正しさ」とは何なのか、本当に考えさせられる作品でした。
2020/07/05
ブドウさん
5.0
これは無料お試しの一巻で判断するにはもったいない作品です。
とても考えさせられました。
全巻読み終わって、また一から読み直してます。
2020/07/04
ももも
5.0

考えさせられた

作者の本は何冊も読んできましたが、ダントツで考えさせられる内容でした。
少しベビーですが、面白かったです。
2020/06/24
モモさん
5.0
倫理観を問われる作品でした。
なんとなく読んでみただけだったけど、引き込まれるように読んでしまった。
登場人物の表情の付け方も、心を揺さぶられるような悲壮感を感じるものがあり、とても良かったです。
結末には賛否両論あるだろうし、現実にこんなことが罷り通るのかと言われれば難しいだろうけど、この話は、主人公たちの行動に正しさを求めるのではなくて、「こんな世の中で何を信じて生きるのか」という部分を問いかけているのかなと思いました。

どんなに悪人相手だったとしても、とっさに手をかけた海利の行動は、軽率だったことに変わりはありません。
刑事たちの「自分なりの」信念も、理世の友達から検体を取った行動も然り。
こんな、信じたことに対する衝動的な行動からも、登場人物の生々しさを感じさせられました。
2020/06/18
リンゴさん
1.0

う~ん・・・

1巻しか読んでないのですが主人公にとってお兄ちゃんってこの世のだれより大事で、なのにお兄ちゃんを殺した犯人をここまで好きになるってdぷにもピンと来なくて・・・。いや、順番として初めにスキになっちゃったんだけさ。
2020/06/14
オリーブさん
5.0
良かった!!
本当に良かった…
2020/06/12
バナナさん
5.0
良かった!!
本当に良かった…
2020/06/12
バナナさん
5.0
色々考える物語でした。
わたしは好きです。
2020/06/12
ちーず
4.0

そうきたか~

まるっとスッキリしたハッピーエンドでは、ないけど幸せのあり方は、人それぞれで着地点はここかぁと変に納得してしまう作品でした。4巻で完結するところも、私的にはポイント高いです。満足。
2020/06/11
ヴィンセント
5.0

全私が泣いた

倫理的にこの結末で良いのかというのはあると思う。
でも私がずっと見たかったのはこのラストなんだなぁと。
きっと読み返す作品になります。
2020/06/11
ブドウさん
5.0
家族の事情や人の気持ちは計り知れない。
何が幸せなのか自分でもわからない時がある。
でもそれが何か決まった時、他人が(例え司法が)どう思おうと「正しい」と思う道を突き進むのが「幸せ」なんだと思います。
その幸せのために、できるだけ周りを巻き込まないように苦悩する二人に胸がつまりました。

途中、罪を償わずに二人が結ばれるのは、二人に味方したいと思う感情がありつつも違和感がありましたが、最終的には「これで良かったんだ」と思えました。

人を殺めることはもちろん罪でしょうが
では、誰かの心を破壊するほどの非道は見逃されたり、殺人より刑が軽くて良いのか?
物理的に測る術が無いので、現実の事件のニュースでもいつもおかしいよなぁと思うことが多いです。

タイトルの「正しい」には

様々な側面からみた「正しさって何?」という問いかけにも通じる気がしました。


海里くんは、理世ちゃんと出会えて救われて本当に良かった。

理世ちゃんの優しさ、海里くんへの愛情と迷う度に決意していく強さのおかげでお話が明るくなってホッコリしました。

読めて良かったです。
自分の中では、勝手ながらベストセラー入りの作品です(^.^)
2020/06/11
モモさん
5.0
一気読み!!
どうか2人が幸せになってーー
2020/05/24
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シリーズ情報

全4巻|完結