｢前科者｣のレビュー・感想

この話読み進めるほどにみどりさんが主人公に思えてきた。
みんな足掻いて少しずつ進んだり戻ったり。
人間って難しい。

全然知らない世界の話。
知らないのでへーっと思う。
こういうこともあるんだとか、
まだ途中なので今はこんな感じ。
それだけじゃないことを期待してます。

2巻からとても良くなったように感じる。
特にみどりのキャラが立っていてまるで主役のよう。
有村架純の実写も良かったがマンガのほうがやはり深い。

説教臭くなりがちな題材を淡々と描いていて
感動も感涙も、深く抉られることもなくw淡々と読み進む感じだけど
それが良いw
人間も物事も多面体でほんの少しのズレや角度で違う見え方をするとは
分かっていても突き付けられるとグッと心に迫りくるものだけど
そこまででもないw

でもその一見浅い加減が程良くて心地良かった

面白いというより、興味深い。
保護司という仕事を教えてくれる貴重な漫画。
登場人物がしっかり描かれていて、興味をひかれます。

どうしてでしょうか。
現実で真面目で実直な人は普通に安心して見れるし付き合えますが、コミックなどの登場人物として出てくると、とたんにハラハラしてしまいますね。

保護司の阿川佳代にも隠しておきたい過去がありそうで、彼女にも安寧が訪れる大団円に収束していくといいなと、フィクションなのに祈る気持ちになります。