チャレンジングで良かったけど
ためこう先生の作画と執着攻め受けが好きなので即買いしました。
いわゆる小説などに散見する叙述トリックの手法(読者をミスリードさせるストーリー構成)を使っていてなかなかチャレンジングな作品だったと思います。
これらのドンデン返し展開やクズ攻め・執着受け(だと思いました)に萌えられる方であればハマるかと思いますが展開の運び方に重きが置かれすぎてキャラそれぞれの発言やアクションに一貫性がなくブレたり読者置いてきぼり感があり、また回収されきっていない伏線も確かあったので今後に期待ということで中立とさせていただきました。
以下ネタバレです。
下巻で色々種明かしされますが自分も見事に瀬野の演技に騙されました。一度目に読んだ時に、入れ替わりをなかなか信じない名塚に若干違和感があったのですが、現実的に考えたらそりゃそうだという感じで笑 なので種明かしされた時の衝撃と瀬野のゲス顔はむしろ爽快感がありました。
そこからのキャラそれぞれの動きと展開が全然好みじゃなかったというか。白島が兄嫁に惚れていたのは地雷要素ですが百歩譲っていいとして、消えた瀬野を探し回る名塚の動機が曖昧な気がしていて、浅い理解かもしれませんが白島だと思い込んでいた瀬野だから良かったので瀬野自身に戻ったら瀬野に魅力ないんじゃなかったっけ?とか、それならそれで名塚が物凄い愛情に飢えた人で愛してくれたからとかならもっと飢えた描写も見たかったし白島への気持ちが突然吹っ切れるのもアッサリすぎて今までも諦めるきっかけあったんじゃないかとか。
名塚が全体的に心情がブレブレな気がしてせっかく話をキレイに倒すなら、もっと執着攻めかクズに徹して最後は泥中の花みたいに病みオチで終わってほしかったというか笑
というある角度から見たら素晴らしく挑戦していてためこう先生支持が更に上がった一方、個人的には萌え要素少なめでした。次回作に期待してます!