彼らの夏を、毎年知りたくなる。
好きになってゆく速度や
心を通わせてゆく過程が大好きです。
いやぁ、ほんとに好きです。
とにかくこの本では、佐伯くんが文字通りイケメンで
わたるくんのそばに
本当にいい距離感でいる。
賢い子なんだろうなぁと、チョット感心して、切なくなった。
こうやって友達になったりするよね
こういうきっかけがあって、そこからの二人の約束も本当に自然で
同じ趣味を持っていて、話しやすくて居心地がいいなんて最高だよなぁ
たのしくてしょうがないわたるくんのそばに
どんな思いで佐伯くんはいたんだろうなぁとか考えるのでした。
告げられた想いと聖地巡礼
すべてを告げられているようですべてを感じることができないもどかしさ
夏の終わりに消えた彼
残された思い出と
新しく芽生える感情
届いた手紙と月曜1限前の早退
浜辺で捕まえた、恋。
どの瞬間も瑞々しくって、こそばゆくて
きっとそうやってぎこちない瞬間を繰り返しながら
二人は二人でいることを当たり前に続けてゆくのだろうなぁとおもう。
いやだったらいやだって
わたるくんには当たり前で
でも佐伯くんにはその勇気はなかったこと
言ってもらえたこと。気づいてもらえたこと。
大人からすると些細なことでも
あの頃の二人には
きっととても大事なやり取りだったんだろうなぁ。
先回りしていろいろ考えてしまう佐伯くんには
そんなわたるくんが必要なんだと思う
そしてわたるくんはきっと
そんな佐伯くんの想いが
何にも代え難いくらい探し当ててでも捕まえたいほどに
愛しいものになっていたんだろうなぁ
いやもー
ほんとにもー
私の中での『BEST OF BL』
空の青を
こんなにうらやましいと思った物語ってないなー
きっと毎年夏になると
この二人の聖地巡礼を
思い出すと思う。
思い出したいな。うん。