渋谷で働くマンガ好きOLちか31歳読書のお時間ですスタッフ 中年小説家と謎の美女の淫らな愛の物語。謎の美女に翻弄される主人公の一途な愛にドキドキが止まりません。また、この作品の魅力はただのお色気とは全く違う純文学を読んでいるようなエロスな雰囲気。ぜひ読んでもらいたい1冊です。
早稲田大学漫画研究会スペシャリスト「夏の前日」、「恋風」などを描いた吉田基已先生の最新作。出版社に勤める傍ら小説を書いている主人公・鳴海六朗と、謎の美女・水川雪乃の運命的な出会いから物語は始まります。淡く繊細なタッチの絵柄と、キャラクター達の抱く『恋』への熱が、紙面の向こうからでもひしひしと伝わってくるようです。あとえっちです。とてもえっち。でも、それは所謂「おいろけ」的なエロスではなく、もっと耽美で、例えるなら純文学を読んでいるような……。そんな気持ちになれる作品でした。