不純だらけの生徒会室
EVYだからあれは。どこにでもあるようなありふれた展開に過ぎない。優柔不断な優等生 平野太陽。いつも目で追っていた男子生徒が保健室で寝ているのを発見し、眩しくないよう彼の目を手で覆う。これは恋じゃない。よくある好奇心からくる気まぐれにすぎないと、彼は自分に言い聞かせる…——あのいつかの春の日。隣に座って俺を見守っていたあの人は。この人のように太陽みたいな顔をしていたのかもしれない。新米教師 櫻井ヒロは、初恋の人に似た同僚 平野太陽に心惹かれ始める。彼はあの日、自分の目を手で覆ったあの人ではないのか?その人は自分ではない、そう否定されてもなお、太陽への感情を押しとどめることはできなかった。太陽に恋するヒロとヒロに嘘をつく太陽。共に生徒会顧問として過ごすふたり。近すぎず離れすぎない微妙な関係…だからあれは。どこにでもあるようなありふれた展開に過ぎない