料理・食べることの楽しさを最高に教えてくれる漫画
料理が楽しいのは、美味しく食べてくれる人がいるから。一緒に食べる人の顔を思い浮かべながら、
”美味しくなぁ~れ”と願いながら、一生懸命に作るのが料理の楽しさ。そのことを本当に優しく教えてくれる素敵なお話です。主人公の料理に対する思い、そして、それが自分が母親に教えてもらったことと言うのも素敵ですが、美味しく食べるお父さんもまた素敵。そのお父さんも歯医者さんながら、お口・歯の健康が美味しく食事をし、またそのことが健康につながってることを教えてくれる、素敵な御父さんです。登場人物各々があったかくて、読んだ後、美味しいものをまるで誰かと食べたかのように気持ちが柔らかくなるお話です。主人公ともう一人、可愛いサブキャラの旬くんや、そのお父さんハム太さんも、主人公ヒヨコに親子関係をほぐされる人たち。第3巻で登場する山形出身・山形弁のほんわり・オモシロキャラも最高です。
このお話は、絶対に見逃してほしくないですね。私も両親を亡くしてからは、本当に一緒に食事を楽しめる人もいなくて、料理をする場から遠のいてしまったけれど、料理っていくら高級店で食べても、一緒に笑って、味わい、その感想を言い合ったり、できる人がいることが最高なんですよね。いくら失敗して、何度も、何度も、作り直して、食べてくれる人が最高の笑顔を見せてくれた時の嬉しさを、このお話は教えてくれる。一緒に食べる家族はいないけれど、自分が自分に作って、笑顔になってもいいのかな?なんて、思える、心優しいお話。ぜひ、読んでください。
すごく御薦めです。ごちそうさまでしたー!