こころが熱くなるセリフ、キャラクターの葛藤の描写が秀逸
美しい絵だけではない、ただ面白いストーリーだけではない。なにより人の心の描写が秀逸。特にセリフ。読み終わった後、魅力的な登場人物を思い、終了してしまったことが切なくなるような、そんなあと引く漫画。お涙頂戴や、悲しみに酔いしれているような、白けたシーンはないです。女性の目からはエログロに映るシーンやカットもあるが、「そこに人間が描けていれば、人の心を打つはずだ」というある登場人物のセリフに代弁される通り、物語の持つ奥行きが全てを包み込んでくれる。「女って生き苦しい」ってセリフ、男性漫画家から出てくるものだろうか。名作です!