私が恋などしなくても 5

一井先生の作品大好きで、必ず購入してました。が、この作品はどうしても好きになれない。。。
他の作品と違って、成川さんの感情理解が難しい。相手のこと考えてない身勝手さが目立って、一歩間違えればただのモラハラ男に見えてしまう。茅野さんも好き好き言うだけで、どうしてそうなったのかよく分からない。
前作までは、相手をお互いに思い遣った上でのストーリーが伝わって、大好きだったんだけどなー…

絵には、ちょこっとん？と思うことがありましたが…やっぱり世界観に惹き込まれ、詩が好きなヒロインだし言葉に注目して読みました。沢山の言葉が詰まっていて、必要なものもあればときにはそれはエゴで押し付けてるだけのものもあるなと共感しながら読めました。成川さん視点もあったのがとてもよかったです。感情は近しい人にはその分複雑で、ぐちゃぐちゃしてしまうところがとても人間らしく生き生きと描かれていてすごいなと思いました。

この作家さん、デジタルに移行してからどんどん絵が崩れていってますね。ただのイラストならまだしも、マンガだとこんなに体や顔のバランスがおかしいと、内容が入ってこない。下手と言うより雑すぎ。成川さんもイケメンにも見えない。「さあ秘密を〜」「きっと愛して〜」「どうせもう〜」とか過去作かなり好きだったので残念。

これ、この終わりであってますか
もっと先が欲しくなりました
ここからが新たな局面で
もっと茅野ちゃんが成長していくんだと思いました
そこも読みたかったなぁー

聡明だけれど思いもよらないところで考え込んでしまう人間同士の恋愛、、最高です。茅野さんが言葉や人の想いを丁寧に扱うところが本当に素敵だなあと思います。仕事で触れる少女漫画と現実の恋愛とのギャップや、逆に体験してみてわかった感情に翻弄されながも担当としてどんどん成長していく茅野さんがカッコいいです。