
キャンペーン期間:2026/01/04 23:59まで
おまわりさんと招き猫 あやかしの町のふしぎな日常
小説・文芸海辺の下町商店街・かつぶし町の交番に赴任した、おまわりさんの小槇悠介(こまき・ゆうすけ)。この交番にはずっと昔から、人の言葉を話す謎の猫・おもちさんが住み着いている。「相手の声を聞こうとする気持ちさえあれば、案外なんとかなるものですにゃ」町の人々から愛されるおもちさんは、触ると願いが叶うとか、おやつをあげるといいことがあるとか、いろいろな言い伝えがあるらしい。でもそれが本当かどうかは誰も知らない。そんな彼らの周りには、優しい町の人々だけでなく、さまざまなあやかしたちの姿もあって――。百鬼夜行に巻き込まれたり、河童に恩返しされたり、突然の神隠しもあり!?人と人ならざるモノのあわいで起こる、ふしぎで優しい物語。
妖しいご縁がありまして お狐さまと記憶の欠片
小説・文芸「決して手を離してはいけないよ」 そう、言われていたのに――。ある夏祭りの夜、祖母の言いつけを守らなかった八重子(やえこ)は、田舎町で過ごした数年間の記憶をなくしてしまう……。時は過ぎ、祖母の死をきっかけに再び田舎町で暮らすこととなった八重子はそこに突然現れた男に失礼な言葉をかけられる。「おまえ、面白いものをなくしているな」二紫名(にしな)と名乗るこの男、どうやら八重子のなくした記憶について何か知っているようで──!?記憶を取り戻すため、八重子は自らを神使の狐だと名乗る二紫名と祖母ととも過ごした田舎町を奔走する。記憶が戻った時、八重子の心に残る感情は果たして──。
神戸むこやま幻奇譚 貴方の魔物お祓いします
小説・文芸異人館街にある隠れ家カフェの裏家業は人助け。闇落ちしかけた心、祓います。兵庫県出身・神戸市在住の著者がおくる、あやかし×刀剣和ファンタジー。故郷を捨て鬱屈とした日々をすごしていた浅緋は、黒いあやかしに襲われ、異人館街にあるカフェバーの店主・桐夜に助けられる。桐夜の正体は古の時代から、不思議な刀を使い心の闇に憑く魔を祓う一族「鬼人」の生き残りだった。彼の「仕事」に惹かれ、押しかけバイトになった浅緋はやがて桐夜たち鬼人の過去を知り……。モダントレトロ、六甲の豊かな自然が織り交ざる街・神戸。お人好しヤンキーと美貌の鬼人が奇妙な運命で引き合う――
酔いが回ったら推理どき 酩探偵天沢理香のリカー・ミステリー
ライトノベル社会人3年目の進藤久登(しんどう・ひさと)には、お酒を熱愛する年上の幼なじみがいる。東京で働く会社員の天沢理香(あまさわ・りか)は、お酒を飲めば飲むほど推理が冴える特技を活かして、幼なじみ兼助手の久登とともに、SNSで謎解きを募集している。ただし依頼の条件が2つ。ひとつは「お酒がかかわる事件であること」、もうひとつは「その謎に関係するお酒が飲める店で会うこと」。つきあいたての恋人同士は、ハイボールですれ違う。自宅飲み会で不可解な行動をする同僚の本音とは……。ビールが巻き起こす国際交流の危機!?ふたりのもとには今夜もお酒が関係する悩み事とドラマが舞い込んでくる――。エブリスタ×ことのは文庫【ライト文芸賞】大賞受賞作、書籍化!お酒の知識と楽しさをちりばめた、一杯飲みたくなる推理劇。
キライが好きになる魔法 湘南しあわせコンフィチュール
小説・文芸社会人二年目、丸印出版の企画営業部(雑誌広告担当)に勤める西富(ルビ:にしとみ)みのりは、ノルマに追われる日々を送っていた。休日の外回り中、雨宿りのために偶然立ち寄った湘南の青果店『フジミ青果』で、みのりは〈野菜嫌い〉の店主・亮二(ルビ:りょうじ)と出会う。その店は、一見ごく普通の青果店だが、実は野菜も果物も売っていない「青果のコンフィチュール」専門店だった。試食をさせてもらったみのりは、そのおいしさに感動すると同時に、このお店をぜひ、自分の担当するグルメ雑誌で紹介したいと強く思う。そんな話を切り出したみのりに、それまでの優しそうな表情を一変させた亮二は「帰れ!」と一喝するのだが――。
魔女は謎解き好きなパン屋さんー吉祥寺ハモニカ横丁の幸せな味ー
小説・文芸【電子版巻末には細居美恵子先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】大学生の凛弥は、ある日吉祥寺のハモニカ横丁で「ベーカリー・ソルシエール」というパン屋を見つける。ほんのり甘苦いミルクティーブリオッシュや、カリカリのカレーパンの魅力的な香りに誘われ思わず中に入ると、透明感のある綺麗な店主・加賀見が接客をしていた。加賀見はお客さんの悩みを何でも解決してしまう、巷で噂の「パン屋の魔女」だった。そんな魔女との出会いから、二人の周りで起こる日常の謎を一緒に追うことになる――。「ベーカリー・ソルシエール」で巻き起こる、吉祥寺の謎とあたたかい人との繋がりの物語。
下の階にはツキノワグマが住んでいる
小説・文芸【電子版巻末には水川雅也先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】住んでいた賃貸マンションで火事があり、急遽引っ越すことになった頑張り屋の社会人・ゆり子が紹介されたのは、「築35年・動物入居可能」の物件だった。階下に住むのは、胸の三日月模様が印象的な、人(?)の好いツキノワグマ。誰かとコーヒーを飲むのが大好きで、はちみつケーキが大好きで、ヒグマさんのビールが大好きで、お鍋が大好きで、冬眠の前にはクリスマス・お正月・バレンタインの贈り物などを一通り済ませてから眠りにつく。そんなのんびりとしたクマと日々を過ごすうち、ゆり子の少し疲れた心は優しくほぐされていく。そして彼女はいつしか、ずっと背を向けていた母と向き合ってみようと自然と思えるようになり――。