『岩元先輩ノ推薦』10巻記念！椎橋寛先生大特集！

一九一〇年代。陸軍直属・栖鳳中学に通う岩元胡堂は、軍の訓令により、全国各地の超常現象を調査していた。“黒い雪”が降ると噂される村で、出会った特殊な力を持つ少年…。能力を病気だと思いこむ少年に、使い途を示した岩元は自分との共通点を告げ、彼に学園の推薦状を差し出す――。訪れた任務先で、岩元を待ち受ける様々な怪奇（であい）。彼らの時代を解き明かす、浪漫奇譚開幕!!

幼い頃から不思議な“力”を持つ青年・青蛙は、廃墟で謎の男と遭遇したことをきっかけに、奇妙なものが見えるようになる。それは季節の住人達が存在する様々な「季語」が織り成す世界で…!?　日々に潜む季節の移ろいを描く幻想季語異譚!!

怪奇な事件と共に紐解かれる“岩元”の過去――。当時一年生の奥秋は「“火の華”を咲かせる少年」の調査に赴いた先で、五年生の“先輩”と出会う。数奇な運命に翻弄される“火の華”の少年の美貌に魅入られた“先輩”は、少年を匿いながら旅をしていた。能力者への理解がいまだ進んでいない時代にあって、二人は安住の地を求め橘城先生に保護を求めるが…？　岩元胡堂という男に隠された禁忌がいま明かされる!!