ドキドキワクワクの二人暮らしマンガランキング

逃げるは恥だが役に立つ
喰う寝るふたり 住むふたり
ラララ

一人暮らしの気楽さを知った人からしたら誰かと住むと生活にもう一人増えただけなのに、何かと気を遣うし邪魔だったり嫌になっちゃうときだってありますよね。
でもでも!二人だからこそ寂しくなかったり助け合えたり生活に広がりがあったりいい面もあるんです!
今回はそんな二人暮らしならではのマンガをご紹介します!

逃げるは恥だが役に立つ海野つなみ

ドラマで話題になりダンスが大流行したことも記憶に新しい「逃げ恥」ですが、まだ原作であるマンガを読んでないという方はぜひ!
結婚という制度や、共働きなのに女性が無償で家事全般やることに疑問を持っている方にこそ読んでほしいマンガです。

35歳独身恋愛経験無しで身の回りの世話をしてほしい高給の会社員男性が、25歳彼氏無し文系院卒で就職したいが見つからない女性に家事代行を頼んでいたが、住居や社会的な保障、お互いの利益を考えた結果、就職として結婚する契約結婚が一つの結論として持ち上がり、周囲に秘密で仮面夫婦として籍を入れない事実婚をすることになった・・・!
恋愛マンガと仕事マンガの両面を持つマンガで、恋愛的にはとにかくもどかしくって、とっとと身を委ねて幸せになってくれーと悶えて少し進展してもまた照れちゃって悶えるという素晴らしいキュンキュンマンガになってます!
そして、二人で暮らすには価値観の相違の擦り合わせが必要で、恋愛として捉えると曖昧で気持ち任せになってしまう家事を、仕事として捉えることで合理的で冷静に対処できるようになるし、実は出世のストーリーでもある仕事マンガなんです!
ちょいちょい挟まれる心理学的な分析も面白いし、後半になると他の濃いキャラ達の生き方の問題にも触れていて読み応えたっぷりで面白いです!

喰う寝るふたり 住むふたり日暮キノコ

野々山修一と町田りつ子は、高校時代から付き合って交際10年、同棲8年目の三十路目前28歳のカップル。長いこと一緒にいるからこそ分かることもあれば、それでも何年経っても分からないキレポイントだってある。
二人に同じように起こったすれ違いや、喧嘩、嬉しいことなど、ちょっとした日常を男女両方の視点から見られるので、読み終わったあとは、もう少し優しくしようとか変化に気づこうとか思えるようになります。
作中の言い方を少し借りれば、同棲というものが、お互いの仕事や生活の時間帯、趣味やお金の使い方、性生活、いつ結婚するか問題など同じものを見ても違うことを感じ考えて、少しずつぶつかり、
理解し協力していく「異文化交流」なんだなと思えば、価値観の違いやすれ違いも楽しくなりそうです。
「同棲っつっても 所詮 体の大きな子供の共同生活じゃないか」
というのは1話目の喧嘩したあとのりつ子のモノローグですが、それくらいシンプルに考えるのが長続きする秘訣なのかもしれませんね!

ラララ金田一蓮十郎

桐島はリストラされたことで彼女にフラれ、仕事を探すも見つからず呑んだくれているところに石村と名乗る謎の巨乳美女が「話は聞いていた」と優しく声をかけてくる。
たらふく飲まされてその場で「就職先」の契約書に勢いでサインをしてしまうが、記憶が曖昧に。
翌日、渡された住所に行ってみると、そこは散らかりきった豪邸で、奥から昨日の美女が全裸で現れる!
そして、書いたつもりの契約書はまさかの婚姻届!?
新たな就職先である彼女の主夫として、戸惑いながらも頑張っていく新感覚、専業主夫ラブコメ!
唐突なスタートに驚きつつ、その設定の面白さにグイグイ引き込まれます!
なぜ全裸なのか?
なぜ桐島なのか?
なぜ結婚なのか?
と、なぜ、が止まらないんですが、読んでいくと一つ一つ答えが出る度にまた新たな疑問がでてきたりしてワクワクが止まりません!
そして、最初は女なんて「男に寄生して永久就職しちゃえば気楽でいいよな」と言っていた桐島も、自分が主夫になってみて生活の中でその大変さに気づき、また仕事として覚悟を持って取り組んでいくことになります。
楽しいラブコメで読み味も軽いのでサクサク読めてオススメです!

違国日記ヤマシタトモコ

ある日、両親を亡くした15歳の女子中学生・朝。
葬式で親戚からたらい回しにされているのを見過ごせなかった母の妹である35歳少女小説家・槙生に引き取られて一緒に暮らすことになった。
しかし、実は槙生は自分が人見知りだったことを思い出すも時すでに遅し。
こうして人見知り小説家と天涯孤独になりかけた女子中学生の二人暮らしは始まった。
大人として姪に接する槙生の態度や描写、その一つ一つの言葉選びが良くてたまらなく心地良いです。
日曜の朝に明るい部屋で柔らかな日差しを浴びて読みたいマンガだなと思いました。
1話目で描かれる3年後の姿である、高校3年生18歳の朝と槙生の、近いけれど少し遠い、まるで「違う国」にいるみたいな関係性がとても素敵で、出会った当初から3年かけた試行錯誤の結果、その距離感に至ったと思うととても感慨深く心地良いのです。
槙生の人見知り具合がリアルで、生活の中での人との間合いの取り方がまさしく人見知りのそれで、そこからどうやって1話目の距離感になるのか読むのが楽しみになります。

公園兄弟ルノアール兄弟

同棲。
それは恋愛のある種の到達点にして幸福度MAXの交際形態。
心平(23)は、彼女の家に転がり込んで仕事もせずヒモとして同棲を満喫していたが、それが原因で彼女がキャバクラに勤め始め、ボーイに彼女を寝取られ家を追い出されてしまう。
それに手を差し伸べたのが腹違いの兄と名乗る、もっさん。
その晩は酒を飲み、翌朝目が覚めるとそこは、兄が公園の池に無許可で浮かべた船で営む宿だった。
こうして二人の奇妙な宿での生活は幕を開けた!
素晴らしくダメで、どうしようもないやつらばっかり出てくる大好きなギャグマンガです。
5話目で、心平が凛々しく覚悟を決めた顔で寝っ転がってうまい棒をかじりながら「早く頑張りたくなりたい…!」 昼からホームレスとタダ酒を飲みながら彼らを見下し、「読むだけでやる気が出る本」を読みながら凄んで「カモンやる気!」というセリフがこのマンガのすべてを物語ってます!
そうです、気持ちいいほど根っからのクズなんです!
そして出てくるキャラクターもみんなアホで魅力的!
ホームレスのリーダーしげさん、元カノの太客と名乗るただの迷惑客の門松、公園の鳩を従えるハト吉とお笑いDVDで日本語を勉強したからツッコミがキレキレのフィリピン嫁などなど!
そしてギャグマンガでは見たことない驚きのオチが最後に待ち構えています!