他人事じゃない!闘病マンガランキング

今日から第二の患者さん がん患者家族のお役立ちマニュアル
がんまんが~私たちは大病している~(分冊版)
さよならタマちゃん

自分や、身近な人が、病気になったら、どうしますか? 考えたくないことですが、誰しもが必ず経験することです。
今回は、病と闘った人をとりあげたマンガをセレクトしました。いざというときに役立つ情報も満載です。

今日から第二の患者さん がん患者家族のお役立ちマニュアル青鹿ユウ

第二の患者さんとは、大切な人が患者さんになってしまった人のことです。病気になった本人だけではなく、周囲の人も、病気になった当人と同じ、ときにはそれ以上の心理的負担を感じるものなのだと、このマンガを読んで知りました。
自分の大切な人が病気になってしまったら、私は何ができるのだろう、と考えさせられ、また、闘病を支えるヒントもこのマンガから得られました。

がんまんが~私たちは大病している~(分冊版)内田春菊

男性の8%、女性の11%が60才までには一度はがんにかかると言います。
作者の内田春菊先生は50代後半にして大腸がんが発覚します。手術や入院の様子が克明に描かれているのに重くなりすぎないのは、内田春菊先生が破天荒すぎるから。
元カレや子供たちとの関係は、従来の家族・恋人感にまったくとらわれていません。強くユニークな女性による、新しいタイプの闘病マンガです。

さよならタマちゃん武田一義

35才で、漫画家を目指しながらアシスタントをしていた作者に、ある日突然、精巣腫瘍というガンが見つかります。結婚7年目でこのガンが見つかったのですが、見つけたのは、タマを触っていた奥さん。
実は、このガンは恋人や妻が触っていて「なんか堅い」「左右の大きさが違う」気が付くケースが多いそうです。病気の早期発見の助けになる、男性にも、女性にも読んでほしいマンガです。

はっちゃん、またね 多発性骨髄腫とともに生きた夫婦の1094日池沢理美

再婚したベーシストの夫が、多発性骨髄腫という血液のがんに侵されてしまったことを、漫画家である池沢理美先生の視点から描いたマンガです。
闘病中の本人が描くマンガと違って、身近な人が病に侵されてしまった悲しみ・衝撃・不安が克明に描かれています。大切な人を守りたい、という想いがあふれていて、涙無くしては読めない一冊です。

ふいにたてなくなりました。おひとりさま漫画家、皮膚筋炎になる山田雨月

山田雨月先生が患ったのは、皮膚筋炎。
難病で、患者の数も少ないため、この病気について知らない、という人も多いでしょう。私もこのマンガで皮膚筋炎について知りました。突如として襲い掛かる難病にも負けず、前向きに創作活動を行ったり、趣味の旅行を楽しもうとする姿は、とても魅力的です。
支えてくれる家族の存在の有難さも、身に染みて感じました。