大人になって読んでみた「花とゆめ」の殿堂入り作品 5選

ぼくの地球を守って
赤ちゃんと僕
パタリロ!

残念ながら私は幼い頃に「花とゆめ」を通らなかった人生だったのですが、大人になった今なら断言できる!「あなたはとても損をしている!」と。でも、「今から読んでも遅くない!」んです。むしろ「今読むからより読解力も深まって楽しめる!」んです。秀逸なストーリー、美しい世界観、高度なギャグ…懐かしさもまた良し。

ぼくの地球を守って日渡早紀

前世の記憶が現世で覚醒し、偶然か必然か再び出会う仲間たち…。運命とは何か、生きるとは何なのか、そもそも地球とは??
壮大なスケールで神秘的なSFの世界観と、男女7人の人間関係や恋愛が絡み合う群像劇が、読み手の胸を鷲掴みにさせます。
「輪廻転生」私はこの手の話が好きなのですが、すごくロマンチックで運命を感じるし、この作品を読んでいると本当にあるのではないかとドキドキさせられます。
現世のドラマが進んでいくにつれ、前世であった出来事が少しずつ明かされていくストーリー展開も秀逸!

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赤ちゃんと僕羅川真里茂

涙無しには読めない…。
主人公の兄は小学生、弟はまだ言葉を覚えはじめたばかりの乳幼児。
母を亡くした幼き兄弟の家族愛と、母代わりにがんばる兄の苦労する姿に号泣せずにはいられません。
本来なら元気で素直が取り柄の小学生なのに、淋しくても気持ちを押し殺さなければいけないなんて辛すぎる…。
母親の愛情を得られない分、時には父親に弱音を吐いたり弟とケンカしたりと、家族に違った形で甘えている姿が尊い!
彼らの幸せを祈るばかり。

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パタリロ!魔夜峰央

パタリロ!と言えば、私は作品よりアニメの歌が先に出会ったクチなのですが、友達がカラオケで唄っている歌詞を聞いて「なんてふざけた歌なんだ!(褒め言葉)」と思ったのが最初の出会いでした。
その後、大人になってから改めて読んでみると、これが昭和ギャグ…!と、笑いと同時にこみ上げる懐かしさが…。
くだらない、しょうもない。だがそこがいい!
ジワジワくるシュールな笑いの世界観は、何年経っても色褪せませんね。

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笑う大天使川原泉

はみ出し者、それはどの世界にも必ずいるもの。
もちろん、この作品舞台の厳格なお嬢様学校にも、風習になじめず庶民的なものを愛する女子校生が。それが主人公の3人。
私もはみ出しものだったのでよく分かるのですが、その場所でいかに「こっそり本来の自分を楽しむか」。
それを彼女達はよく分かっていて、校内の人気者を演じつつも本質は失わないように3人だけの世界で遊ぶ姿が最高なのです。
コミカルでテンポもゆるい!

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