東村アキコ先生、それは現代を誇るオールラウンダー漫画家! 恋愛、エッセイ、歴史…どんな題材を描いても「アキコワールド」に染めてしまうのは、なぜ?! それは、どの作品にも細かすぎて伝わらないギャグネタと、何より面白すぎる名珍キャラたちがいるから! 各作品の「こいつがヤバい!」キャラはこれだ!!
キレどころの分からない謎のスイッチ、からの親父ギャグのレベルを超えた天然ボケっぷり…。
自由過ぎるモーレツな父に、主人公のアキコがツッコむことすら忘れちゃう(諦める)のも納得。
こんなお父さん、家に欲し…くはない!でも、側から見ると面白すぎて最高!!
ハイテンション・グランプリがあったら、満場一致で健一お父さんが優勝するでしょう。
自由で勝手気ままななのに、なんだかお茶目で可愛くて憎めない。
やっぱりこんなお父さん…欲しい!(たまにね)
鉄道、着物、三国志、枯れ専、クラゲ…そう、ここはヲタ女の巣窟。
つまり、全員キャラ濃すぎなんです!!
全ての思考回路はヲタ趣味と重なり、口を開けば全てがヲタ趣味に関する発言へと結びついてしまう。
それゆえにマニアック過ぎて全然何を言ってるか分からない!
でも己の趣味を咎める者はいないから、全員の会話が全く噛み合っていなくても無問題!
それが海月荘での暮らし。
趣味を愛するがゆえに社会と断絶した尼?ずが、オシャレな人間や場所に遭遇した時のリアクションが特に最高!
人も気候も温厚な宮崎県の片隅には、世にも恐ろしい鬼教師がおりました。
少女漫画を愛する脳内お花畑の女子高生アキコは、美大に通ってマンガ家になることをぬる?く夢見ていましたが、絵画教室の日高先生によってその幻想を木っ端微塵に打ち砕かれるのです。
そう、これは東村アキコの学生時代を描いたエッセイなのですが、この日高先生がまぁ本当に怖過ぎて逆に笑える!
今回はギャグ要素が一ミリもないのに、その厳しすぎる教育が昔のスポ根マンガを読んでいるかのよう。
先生の不器用ながらも垣間見える優しさにもジーンとしてしまいます。
かの有名な武将・上杉謙信が女だったかもしれないことを知ってましたか?
学校で習わなかった面白い説を、東村アキコ先生が描くと歴史が苦手でもとっても読みやすいのです!
何より、主人公である上杉謙信(女)の男勝りで我が道を行くキャラクターは女性が憧れるかっこいい女像そのもの。
しかし、男のように強くありたいのに女ゆえの悩みや葛藤にも心を揺さぶられます。
小難しい話しになると、息抜きできるざっくり解説コーナーも描いてくれる辺りが面白くて粋な計らいです!
この探偵、とにかくクセがすごい!
言動がいちいちキザで上品なのに、食に対してこだわりが強く、すごく面倒くさい残念イケメンなのです。
時代錯誤な髪型に服装…でも、探偵としての腕は確か。
裏で繋がっていく難事件に巻き込まれていくのですが、そんな中でもグルメを堪能してそこから真相に辿り着くのがすごい!
食×刑事のコラボが新鮮な上に、主人公のキャラが立っているので飽きずに楽しめます。
ちなみに、激しいツッコミの上遠野刑事も中々の曲者キャラでオススメ!