服脱がざるもの、コーヒー飲むべからず。シュール炸裂。うすた京介先生マンガベスト５

中学のとき、体操服に「服脱がざるもの、コーヒー飲むべからず」と書いていました。マサルさんの影響です。
マサルさんは私的生涯ベストのギャグマンガです。シュールな笑いが多いですし、絵もぐちゃぐちゃなので、苦手な人は多いかもしれませんが、ハマる人にはドはまりします。
私は未だに、マサルさんのギャグを思い出してはニヤニヤしちゃうなどの後遺症があるほどです。

無条件で笑えます！
ストーリーの途中で唐突に「ネタ切れネタ切れって言いやがって、ネタなんか最初からねーんだよちくしょー」といううすた先生の心の叫びポエムが挿入されていました。
ギャグマンガ家さんって本当に命を削ってギャグをひねりだしているんだなあと思いました。
読者としては、そうやって生み出されたマンガを、思い切り楽しみ、ニヤニヤすることしかできません。

ヒーローに憧れる男子高校生、武士沢のストーリー。相変わらずシュールです。
昔は武士沢みたいな予測不可能な言動をする変わり者の彼氏が欲しいなあ、って思っていましたが、今は絶対イヤですね。こんなわけのわからない人は、マンガの中で関わりがないからこそ笑えるのでしょう。
人生に変わり者を取り入れたいけど、リアルに関わるのはイヤだ！と考える方は、ぜひ武士沢レシーブをご覧ください。

うすた京介先生のデビュー作の短編マンガが収録されています。くすっと笑える作品や、４度読んでやっと笑える作品、まったく笑えない作品など、様々なタイプのマンガが詰め込まれています。何度も読み返したくなるような作品が多いのも特徴です。
それにしてもうすた京介先生はやっぱりすごい。なぜこんなことを思いつくんだろうという不可思議設定のオンパレードでした。

うすた京介先生作品のこのランキングの中では、一番新しい作品ですが、残念ながらランキングは5位とさせていただきました。
もちろん、面白いですよ、面白いですが、これまでの作品と比べると笑いは薄まっているような気がします。
まあしかしうすた京介先生ファンならば、読んで損はない作品だと思います。
食べ物をテーマにしたマンガにも関わらず、これ食べたい！とか一切思わない食べ物描写にもウケます。