秋の夜長に読みたい! 喫茶店を舞台にしたマンガベスト5

サウダーデ
喫茶anger
夜の珈琲

少し肌寒さを感じ、センチメンタルな気分になる秋の夜。温かいコーヒーをお供にマンガの世界に入り込んでみるのはいかがでしょうか。読んだ後に心まで温かくなるような喫茶店を舞台にしたマンガたちを紹介します。

サウダーデ池辺葵

喫茶店「サウダーデ」を営む芳乃。「カフェラテにブルーベリーシロップを入れてほしい」という要望は断るのに、持参したつゆでそばがきを作ってほしいという客の要望には答える。客に媚びずに、自分の好きなようにふるまう姿は一見、冷たくように感じられるが……。
気軽なチェーン店もいいけれど、ホッとできる自分だけの居場所を探したい人にとっての心のオアシスともいえる存在。芳乃のその後が気になる人は、『繕い断つ人』もあわせてチェックしてほしい。

喫茶anger小田ゆうあ

不機嫌な客ばかりが集まることから「アンガー」と呼ばれる「喫茶anger(エンジェル)」。
店員の雨宮のちょっとしたひと言やサービスが、客の心をさりげなくほぐしてくれます。常に機嫌がよく、客について詮索はしないけど相手が喜ぶことをちゃんと知っている。雨宮の接客には、人付き合いにも応用できる要素が多いです。落ち込んだ時やイライラした時に、アンガーのような店がそばにあったらいいのにと思わせてくれます。

夜の珈琲左東武之

メニューはコーヒーのみ。ワンコインで客の好みに合わせた味を提供してくれる純喫茶店「夜」。
コーヒー好きな客も通う店ではあるものの、コーヒーになじみのない初心者でも大丈夫。イケメンのマスターとウェイターが優しく自分に合うコーヒーを見つけてくれます。温かい1杯のコーヒーに心がホッと落ち着き、思わず自分のことを話したくなる。そんな客の姿に自分を重ねてしまいそうになります。経営には疎いマスターと売り上げに目を光らせる店員のアキミツ。好みのコーヒーを飲みながら、イケメン二人のやりとりを眺めるのも楽しそう。気づくと自分なりの「夜」の過ごし方に想いを馳せてしまう作品です。

ちろり小山愛子

大開港時代の港町・横濱にある喫茶店「カモメ亭」が舞台。「ほんの少し」「ちょこっと」を意味する名前のちろりは、女給として働き始めたばかり。
新人ながらも、自分の傘をさりげなく客に貸し出したり、客の肩にとまったてんとう虫に気がついたり、ちょっとした気配りで客の心をなごませます。ちろりを優しく見守るマダムとの姉妹のようなやりとりにもほっこりさせられます。

なごみさん宮本福助

第二の人生として、喫茶店経営を始めた店主の和(なごみ)。その顔の怖さから、”道を極めた”人なのかと噂も経つが、本人はいたってマイペース。
「極道珈琲」の繁盛のために個展を開いたり、カラオケを導入したり、やること全てが空回ってはいるものの、どこか憎めません。なごみさんの見た目と中身のギャップにハマってしまいそうです。