爆笑療法になる？現実逃避出来る笑えるマンガ5選

作者の東村アキコ先生が社会人になってからの、フィクションとノンフィクションが混ざった半分エッセイのようなマンガ。
たびたび登場する作者のお父さんのエピソードが秀逸で、爆笑必至なので電車では読まないことをお勧めします。
お父さん以外の登場人物のキャラも濃く、変人だらけで、キャラの口調とかを思わず真似したくなる、とにかく笑える作品。

文武両道・眉目秀麗だけど、ドがつく程の貧乏な高校生・山田太郎。
父は放浪癖、母は世間知らずの貧乏生活の中、７人（途中で10人になる）の幼い弟妹を養うためにアルバイトをしながら私立高校に学年首席の特待生として通っているが、周りからはそのルックスや振る舞いから金持ちのお坊ちゃんに違いないと勘違いされている。
ありえないほどの貧乏生活で、非常食として捨て犬を飼おうとする等、生活費のためなら何でもする勢いの主人公の残念なイケメンっぷりや、癖のある登場人物たちに振り回されるも本人は至って大真面目なところがとにかく笑える。
見た目は少女マンガ、だけどごりごりのギャグマンガ。

主人公は、音大のピアノ科に所属しているが指揮者を目指す、容姿端麗・金持ち・帰国子女で完璧主義なエリート音大生・千秋真一と、その千秋に「変態」と呼ばれている同じく音大生（ピアノ科）の野田恵こと【のだめ】。
のだめの変態っぷりに振り回される千秋と、その二人に自然と集まってくる音楽を愛する変人たちの人間模様、真面目な千秋が変人たちに巻き込まれ順調に道を踏みはずしながらも夢を叶えるために努力するところ等が見どころ。
クラシック音楽をテーマとしたマンガでストーリーが魅力的なのはもちろん、随所に散りばめられたギャグの部分も面白い作品。

本人は至って真面目なのにドジばかりな新米看護士・似鳥ユキエが主人公の、病院という医療現場での人と人とのふれあいのお話。
新米看護士としての日常が面白おかしく、時にシリアスに描かれている。
「注射が下手くそ」と言われた患者さんに復讐するために世界一痛い注射を打つ方法を考えたり、大好きな太宰治にそっくりの患者さんに癒され、あれこれと勝手な妄想したり、主人公の「白衣の天使」ではない人間くさいところが妙にリアルで、ほっこりと笑える素敵な作品。

人生に絶望した非リア充の青年（女装癖あり）が命を絶つために入った富士の樹海で、高級品を身につけた自分と瓜二つの女性の白骨死体を発見し、自殺をやめて彼女に成りすまして生きていく話。
主人公は控えめに言っても下衆野郎なのに、女性に成りすましてからは魔法のようにすべてがうまくいき、それが結果的に人助けになっているところが読んでいて無性にスカッとして、いつのまにか主人公を応援してしまう不思議な魅力がある。
ある意味シンデレラストーリーのギャグマンガ。