失恋ものなのに落ちない。明日からも恋できそうなマンガランキング

女子高生を中心とした登場人物それぞれの成長と、日々の恋愛模様を数話完結のオムニバス形式で描いた本作。登場人物がどこかしらで繋がっていて、その繋がりや関わり方がホントいくえみ先生らしさといいますが、オトナでもぐっと引き込まれます。不安になったり、切なくなったり、なんだか全員失恋してる感じなのに、もがいてもがいて…突破して、切ないんだけど、ちょっとだけスッとする。甘酸っぱいとは言いにくいけれどまた読みたくなる。いい恋しなきゃ…って思える作品です。

全６話で綴られる、なんか本能的に心を揺さぶられる恋愛短編集。女性という生き物のあるあるとでもいいましょうか、激情型で熱に犯されてると酷いんだけど、冷静になるとものすごいあっさりしてたり、言葉と心がぜんぜん違ったり、女って悲しいかなこういうとこあるよねがいっぱい詰まった作品。ジワジワというよりは鈍器で殴られる感じの近さを感じます。
よくある少女マンガとはちょっと違うテイストなので、ドラマや映画好きな人にハマリそう！

生徒会を舞台に、恋模様を描いた90年代の不朽の名作！りぼん世代なら、死ぬほどキュンキュンさせられた方も多いと思います。人気者の翠とリーゼントで強面の晃、見た目はともかくお似合いのカップルになれたはずなのに、晃には他に…。好きだからこそ晃を応援したい気持ちと裏腹に翠の心が壊れてしまいそうで…胸が張り裂けそうになります。こんなまっすぐな思いが素直にいいなって思ってしまう不思議な作品。
ちなみに私はまみりんがツボです。

大人女性が“恋に落ちる瞬間”の心理描写がホントびっくりするくらいリアルに描かれた本作。年齢を重ね人生経験を積んだはずなのに、恋愛には臆病になりますよね。いつも最悪のパターンは想定しておいて、なるべく傷つかないブレーキを持ってる。でもやっぱり気持ちが押さえられなくなって子供みたいに喚いて、最後にはひとり自己嫌悪に陥る……。これは共感出来すぎました。
オトナになっても甘酸っぱいって言っていいですよね？

農業大学を舞台にっていうと銀の匙みたいな感じを想像すると思いますが、農業ほとんど関係ありません。キャバ嬢がお客さんだった教授の講義を聞くために農大生になったという。そんなのどうでもいいくらいの舞台設定なんですけど。なんともハチャメチャなお話！ジェットコースターみたいなスピード感と緩急があって、共感とか萌えじゃなくて事の成り行きを楽しむマンガだと思います。みんなどう着地するのか、キュンと共に読み応えのある作品です。