悩めるアナタに送る人生を前向きに歩ませてくれる作品たち

死んで生き返りましたれぽ
ブッダ 手塚治虫文庫全集
おやこっこ

人間にとって、悩みは尽きないもの。将来、恋愛、仕事、人間関係etc……。しかし、人間は悩むからこそ人間なのです。数多くの悩みと上手く付き合って、より良い人生を行きていくために読むと確実にプラスになる作品をご紹介します。

死んで生き返りましたれぽ村上竹尾

タイトル通り、本当に心停止まで行って、一時は人間としての機能を著しく損なってしまっていた筆者の実録マンガ
通常とは全く異なる見え方・感じ方の世界をマンガとして落とし込んでいて、その壮絶さに言葉を失います。ただ、そんな状況でも支えてくれる家族や友人たち……。身の回りの人たちに感謝し、強く行きて行きたくなる作品です。

死んで生き返りましたれぽの画像

ブッダ 手塚治虫文庫全集手塚治虫

「人生とは苦しい時間が基本なんだ。苦しみと寄り添うことこそが人生なんだ。そして、その苦しみは自分の心持ち次第でいくらでも和らげられるんだ……」
そう、小学生の頃にこの『ブッダ』を読んで私も悟りました。無駄に他者と比較したり不平を並び立てたりするのは自らの苦しみを深めるだけで意味がなく、それよりも清廉に努めて生きていこうと想うようになります。読みながら様々な深い学びのある、人類必読の書です。

おやこっこ武田一義

私は親と不仲だ、という方はいるでしょうか。そんな方には特に、そうでない方にも一度読んで頂きたいのがこちらの作品です。
親と子という関係、知らず知らずの内に親から受け継がれているもの……。正も負も描かれていますが、人間全体への祝福のようなシーンに感動の涙を流し、本を置いた後に爽やかな風が心の中を吹き抜けていく、そんな作品です。

淋しいのはアンタだけじゃない吉本浩二

様々な聴覚障害者に実際に取材を行い、それを綴ったルポマンガです。あの佐村河内守さんにもインタビューを刊行しており、あの事件の真実もわかります。
一言で「聞こえない」と言っても、その状態の軽重は千差万別なのだということが、巧みなマンガ表現を通して視覚的に理解できます。聴覚障害者のみならず、世界に存在する様々な人や各々の個性への考え方に一石を投じられる作品です。

すみっこの空さんたなかのか

子供は最高の哲学者です。大人がもう疑問に思わなくなったことを「何で?」「どうして?」と純粋な探究心で尋ねてきます。
この作品でも、田舎町の日常の中で純真な幼女が様々な問い掛けを発してきます。その中には思わずはっとしたり、忘れていた大切なことを思い出したりするものも。歴史上の偉大な哲人たちの名言と、自然の原風景が合わさってヒーリング効果も高いマンガです。