ひとり静かに泣きたい……そんな夜に読みたいマンガランキング

再会した初恋の男性は車椅子に乗っていた……。
ここで恋が終わってしまう女性も多いと思います。車椅子の生活がどのようなものかわからないし、行動範囲の制限や周囲の目線に耐えられなくなることもあるでしょう。
それでも主人公は車椅子の彼と付き合いますが、思っていた以上の苦労が次々と襲いかかってきます。
愛だけでは乗り越えられない、お互いがお互いを不幸にしてしまわないか不安の日々。
私だったら付き合い続けていけるだろうか？　簡単に答えをだせないからこそ、作品の清らかさと重さが胸に響いてきます。

娘ってなんだろう。母親ってなんだろう。
娘の立場や母親の立場、そして女性の「生き方」を淡々と描いた作品です。
大きな感動を呼ぶというよりも、気づけば静かに涙が流れてくるような、いつの間にか心の中に染み渡るエピソードが満載です。
子育て中の女性はもちろん、婚活中や母親との関係に悩んでいる女性にも読んでほしいです。
もしかしたら、母親に対してなにか考えが変化するかもしれませんよ。

ただなんとなく生きて、大恋愛も家族を持つこともしない。ひとりがいいけれど、誰かとつながっておきたい……。そんな主人公の女性にどこか共感してしまう気持ちがあります。
何度か恋をするけれど、家族として生きていけるか……？　と考えると一歩踏み出せない姿がなんとももどかしい。
それでも少しずつ成長していく姿に勇気をもらえるがこの作品の素晴らしいところです。

力強く背中を押してくれるというよりも、ほんのり手を差し伸べてくれるような、小さな希望を見いだせる作品です。

未来の自分から手紙がくるという信じられない出来事が起こるうえに、手紙によると大切な人が死んでしまうとのこと。
もしも私の元にこんな手紙がきたら、なんの冗談だと思って捨ててしまうかもしれません。仮に信じたとしても、未来を変えるなんてだいそれたことができるのか……。

主人公たちは未来を変えるため、あれやこれやと奮闘します。
ただ、未来を変えることでほかの人に影響が出てしまうのが考えもの。
私としては、未来を変えたらちょっぴり悲しい運命になってしまう某キャラクターが不憫でなりません。
その人も幸せになってほしい！

彼女が兵器だなんて、信じられない……。
空は飛ぶし身体から武器はでてくるし、なぜか世界は戦争をしているし。
なにがどうなっているのかさっぱりわからない世界ですが、そのぶん主人公カップルの日常と愛が際立っています。

かなり不器用なふたりのやり取りは、平和な日常なら甘酸っぱいものになったはず。
でも、生死がかかった世界となると、ひとつひとつが大切で愛しいやり取り。
読めば読むほどこのふたりの行く末が気になって仕方ありません。

生死がかかっているのに、どこかほんわかな気持ちにもさせてくれるのが、この作品の特徴だと思います。