有名漫画家の隠れた名作短編集5選

青いふたり
愛のために
マスカラ ブルース

長編のヒットタイトルが多い先生の作品ほど、短編もその要素がギュギュッとつまって名作が多かったりします。
代表作を読んだことがある人もまだ読んでいない人も、ぜひ短編集も読んでみてください。

青いふたり椎名軽穂

『君に届け』の椎名軽穂先生の描く短編集。
胸が大きいことがコンプレックスのひとみは硬派なクラスメイト対馬に告白したことから始まるラブストーリー。
お互いが自分を良く見せようと四苦八苦するデートの様子が初々しくて可愛らしい…!『青いふたり』というタイトル名も素敵な一冊。

青いふたりの画像

愛のために河原和音

『青空エール』や『先生!』など長期連載で名作が多い河原和音先生ですが、短編でもその名作ぶりは変わらず!
“紹介の女王”と呼ばれカップルをたくさん成立させてきたけど自分は彼氏ができず…という主人公のお話。こういうサバサバして友人の多い主人公ってリアルで共感する部分が多いのですが、少女マンガだと意外と少ないんですよね。さすが河原先生。
ラストシーンは映画みたいで大好きです。純粋に主人公を応援したくなる作品。

愛のためにの画像

マスカラ ブルース咲坂伊緒

『ストロボ・エッジ』や『アオハライド』など、等身大のラブストーリーに定評がある咲坂伊緒先生の初期短編集。惚れっぽいのに告白してOKをもらった瞬間に冷めてしまう麦乃が今まで良い男友達だった秋也を好きになってしまい…というストーリー。
二人でいるときのなんだかくすぐったいような会話や恋する気持ちのリアルな描写は初期作品でも既に確立されていて、さすが咲坂先生…!しっかりときめきチャージできる短編集です!

マスカラ ブルースの画像

ケチャップマヨネーズいくえみ綾

『潔く柔く』や『あなたのことはそれほど』のいくえみ綾先生の短編集。
普通の男子高校生あつしと、母親の再婚相手の若くして亡くなった元嫁幽霊・ひよ子との奇妙な関係を描いた本作。
大きなことが起きるわけではなく、二人の探り合うような会話が中心ですが、家族でもない、恋人でも友人でもないはずの二人がなんだかじわじわと愛おしく思えてくるから不思議。
もちろん、いそうでいない絶妙な雰囲気と魅力を持つ“いくえみ男子”もしっかり出てきますよ!

ケチャップマヨネーズの画像

Loveletter from・・・アルコ

『俺物語?』の作画で一世を風靡したアルコ先生ですが、私は短編の方が好きだったりします。
表題作も映画みたいで素敵なのですが、2話目の『ジオラマ』がとくにオススメ。友だちと思っていたクラスメイトをちょっとしたことから好きになってしまった主人公の恋する描写がいちいちキュンと来てしまいます!
どこにでもいる普通の学生の恋をここまで魅力的に描けるアルコ先生、本当に凄い。これぞ少女マンガ!

Loveletter from・・・の画像