ゴールデンウィークに一気読みしたい隠れた名作5選

ナチュン
第七女子会彷徨
へうげもの

ゴールデンウィークに予定の無い方は、ぜひこちらを読みましょう。ゴールデンウィークに予定のある方も、移動中の時間などを利用してぜひこちらを読みましょう。
もっと評価されるべき!と心から想う隠れた名作たちです。

ナチュン都留泰作

完結巻の6巻まで読んだ時、あまりの面白さに震えました。
1巻からそうなる予感は確かにしていましたが、最後の最後までこのカオスな物語にどう収拾がつけられるのかはやや懐疑的でした。
しかし、張り巡らせた伏線をしっかりと回収し、壮大な大風呂敷をきれいに畳み上げてくれたこの物語には拍手喝采する他ありませんでした。
筆者はマンガに関しては素人に近い大学准教授という変わった方ですが、 そんな作者にしか生み出せない知的興奮が抑えられない物語の精髄をぜひご堪能下さい。

第七女子会彷徨つばな

コミックリュウからは時々こういった鬼才が登場するので、目を離せません。
石黒正数先生の『それ町』や、藤子・F・不二雄先生のSF(すこしふしぎ)を髣髴とさせる独特の雰囲気をまとった作品です。
日常系のゆるさがありながら、ゆるいばかりではなく時折ゾクッとさせられる部分もあります。
とにかく他にない読み味で、ずっと主役の二人の掛け合いを見ていたい、この世界に浸っていたいと思える内容です。
全10巻77話を何度読み返しても幸福に包まれます。

へうげもの山田芳裕

織田信長、豊臣秀吉、徳川家康……様々な猛者が覇を競い天下を争っていた戦乱の世で、武勲よりも芸術を重んじる男・古田織部を中心に描かれる一風変わった戦国モノです。
ギャグ色の強い部分と、シリアスな部分の深みのギャップがたまりません。
この作品ならではの独特の擬音に笑い、千利休などの生き様には熱い涙が流れます。
昨年、長期にわたる連載が堂々と完結したのでこの機会に一気読みをオススメしたいです。

暁のヨナ草凪みずほ

古代アジア的な世界を舞台に繰り広げられる、現代少女マンガにおける大河的な作品です。
恋愛要素も勿論ありますが、それだけではなく多くの登場人物たちがその過酷な運命の下で見せる生き様や、国を巡る戦いの行方に胸を焦がされる作品です。
『彩雲国物語』や『ふしぎ遊戯』といったマンガが好きな方にはもちろんのこと、『精霊の守り人』や『十二国記』的な物語が好きな方にも強くオススメです。

絶園のテンペスト城平京

原作者の城平京先生は元々推理小説家で、『デスノート』のような頭脳バトルや駆け引きが好きな方、
予想を裏切る展開に驚かされたい方にお薦めです。