世の中にマンガは数多くありますが、「青春」を描いていないマンガってないんじゃないでしょうか。
僕がこの記事で紹介する5作品は、正直どれも有名タイトルばかりですが、スポーツマンガとかホラーマンガとかバトルマンガですら、僕には青春マンガに見えます。
吹奏楽部の主人公、つばさちゃんと、野球部の大介くん、二人の恋愛と部活動を描いた、とんでもなく爽やかな作品です。
とにかく、大介くんが好印象。
坊主頭の野球部員という事で、少女マンガの男役としてはカッコ良くないビジュアルの彼なのに、性格がとんでもなく良いので、ちゃんとカッコ良く見えるから凄いです。
自分の作品もこういう路線のものが多いので、ネームに詰まった時など、良く読み返させていただいてます。
個人的に好きな台詞は「早く言えよー」
有名過ぎる野球マンガで、普通に読んでも勿論面白いのですが、僕が注目したいのは日常パートです。
小学生編では、学校の皆を誘って一緒に野球チームを作ったり、親父の仇ジョーギブソンに招待されてアメリカまでメジャーリーグ観戦に行ったり(しかも後の嫁となる清水と二人で)。
中学生編では男女グループで海水浴に行き、またも後の嫁である清水と戯れたり。etc
吾郎くんは中々ハードな人生を送っていますが、その代わり楽しい事もいっぱい経験してると思います。
通称「それ町」。
主人公、歩鳥の日常描写青春描写はもちろん素晴らしいですが、僕が特に好きなのは歩鳥の弟、タケルの日常です。
かつて男子小学生だった身から言わせてもらうと「あるある」が過ぎる。
女子に対するスタンスだとか、変な食玩が流行ったりとか、プールの時に妙なテンションになったりだとか。
作者の石黒先生は小学生だった頃の記憶を鮮明に覚えているのだろうか。
僕もエビちゃんみたいな女子の友達が欲しかった。
作者の山本さほ先生自身の小、中、高時代を描いた自伝漫画ですが、キャラクターが生き生きし過ぎていて、とても実在の人物を描いた漫画とは思えません。
奇妙な家庭環境で育った親友岡崎さんと、毎日毎日飽きもせず遊ぶだけの漫画。
それだけなのに強烈にノスタルジックな感覚を揺さぶられます。そういえば僕も小学生の頃は、毎日同じ友人と飽きもせず遊んでいたことを思い出しました。(いや、実はちょっと飽きてたけど)正直、悔しいです。
こういう漫画は僕も描きたかった…!