読んでおきたい少女マンガ界の巨匠、吉田秋生先生作品 5選

吉祥天女
カリフォルニア物語
YASHA ―夜叉―

「海街Diary」の大ヒットなど、今もなお現役で活躍する吉田秋生先生。硬派なハードボイルドからミステリアスな作品、青春ロマンまで…。作品によって大きく色を変え、かつストーリーも緻密でドラマチック。純粋な少女マンガから異端と呼ばれる作品まで多彩な顔を見せてくれます。そんな吉田先生の世界へようこそ!

吉祥天女吉田秋生

普通の高校に突如現れた謎の美女。彼女が来てから、何かがおかしい…。
彼女は何者なのか、この世の物ではなさそうな雰囲気を見せる度に読者をゾッとさせます。
不気味な学園生活、そこで起こる不可解な事件…物語を一切予想できない展開で作品にのめり込んでいきます。
彼女に関わった男たちが次々と恐ろしい目にあっていくのは、偶然か必然か…。
この世で一番恐ろしいのは、女なのかもしれません。

吉祥天女の画像

カリフォルニア物語吉田秋生

これがあの名作「BANANA FISH」の母体になっているのでしょうか。
吉田先生の魅力の一つといえば、主人公だけでなく登場人物それぞれにもドラマが詰まっている所かと思うのですが、本作でもニューヨークで暮らす人々の生活がリアルに描かれています。
「人種のるつぼ」と言われる場所で多様なのは、人種だけでなく性別も貧富の差も様々。
ドラッグ、同性愛…若き少年達の生々しい日常と青春が真正面からぶつかってきます。
こんな作品を80年代の少女マンガとして発表していたなんて、衝撃。

カリフォルニア物語の画像

YASHA ―夜叉―吉田秋生

天才児・静を取り巻く謎の組織と隠された秘密…彼は一体何者なのか?
ある時自分に瓜二つの人物=生まれた時期の違う双子の弟に遭遇し、物語は大きく動き出すのですが、 そこで出てくるキーワードが「夜叉の生まれ変わり」。
それがどういうことなのか、何を意味しているのか…。
衝撃の事実に、彼はどんな道を歩むのか。
硬派でミステリアスなストーリーに引き込まれるはず!

YASHA ―夜叉―の画像

イヴの眠り吉田秋生

「YASHA?夜叉?」の続編である本作の舞台はハワイから! 神秘的でスピリチュアルな雰囲気を持つこの場所で生まれた美少女。
彼女は実は「YASHA?夜叉?」の主人公である静の娘だったのです。 ネタバレになるので前編を読んでから読んでいただきたいのですが、ある驚異の人物「死鬼」を静から守るために彼女が動き出します。
今回もアクションありサイエンスあり、ハードボイルドな世界に咲く一輪の花の勇姿とドラマに釘付けになるでしょう。

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ラヴァーズ・キス吉田秋生

「海街Diary」を彷彿とさせる鎌倉が舞台の青春ロマン。
「海街?」では四姉妹のライフスタイルを描いていますが、本作は思春期真っ只中の高校生が主人公。
不良と名高い男に惹かれてしまう甘酸っぱくて刺激的な恋…嫌いだと思い込んでいる方が返って相手を意識してしまったりするんですよね。
読んでいると、懐かしさとホロ苦さを思い出すような感覚を味わえます。

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