夜の世界の裏側暴露！水商売がテーマのマンガランキング

著者が風俗嬢になるきっかけから、ファッションヘルスというお仕事、プライベートまで赤裸々に綴られています。
きっかけは暗黒でしたが、それ以外は淡々と清く正しい…なんて事は無いはずなのに、そんな風に読めてしまう。風俗と言えば、どことなく後ろ暗い重たさを想像していましたが、本作でイメージを変えられた、そんな作品です。

六本木NO.1のキャバ嬢・美咲の転職先はまさかの高校教師!!
設定としては非現実的かもしれないけど、生徒と向き合う姿がキャバクラでお客様にする心遣いと通ずるところがあって、なんか真理だなぁと思ってしまう作品。
「家族大事に出来ない男に夜遊びなんて100万年早いよ！」は近年まれに見る名言だと思います。リアルではこんなに簡単には変わらないかもしれませんが、そのきっかけを水商売に見出せた作品です。

街行く女性に声をかけ、キャバや風俗、AVに斡旋する“スカウト”と呼ばれるお仕事、舞台となる歌舞伎町では迷惑防止条例で禁止されていますが、本作はちょうど条例施行前のお話です。
歌舞伎町ってなんでもアリな無法地帯というイメージですが、想像の更に上をいくどす黒い闇社会と現実に存在しうる魑魅魍魎とも言える怖い人々がうごめいています。
本作だけで夜のお仕事の裏側、じゅうぶん見えるんじゃないかな。

1巻と2巻で様相が変わってしまうんですが、1巻は売れないホスト・律（りつ）の苦悩の日々を描きます。
正攻法が出来ないからと、枕営業でせっせとお客さんを集めるも、それで太客が付くほどホストも簡単ではないんですよね。
ちなみに、私……六本木さんに接客されたらボーナスを1日で溶かしてしまいそうな気がしています…ホスト…怖い……(笑)