平和な日常に感謝できる、戦争を描いたマンガランキング

あとかたの街
COCOON
ペリリュー ─楽園のゲルニカ─

戦争なんて絶対に二度とおこってほしくない、という思いが強くなる、戦争を描いたマンガをご紹介します。
「戦争ものは説教くさいから苦手」という人でも楽しめる、ストーリーとキャラが秀逸なマンガをセレクトしました。

あとかたの街おざわゆき

感動しました。素直にお勧めできます。
卵を一つ食べるのだって贅沢で、「女学校に行きたい」なんて言えるわけなくて、「あそこの家は女の子ばかりだから国に貢献できない」なんて陰口を言われる。
そういうことが、普通だった時代が、わずか数十年前にあったと思うと、日本は本当に豊かになったのだと感じました。戦争が実際に始まる描写は恐ろしく、二度とこんなことを繰り返してはいけないと感じました。

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COCOON今日マチ子

今日マチ子先生の作品のファンです。多くを語りすぎず、余白と間で何かを訴えかけてくるような力があると思います。本作で描かれているのは戦時下を生きている少女たち。悲惨な現実が次々と起こります。
次々と自決していく周りの人を見ながらも、必死に生き抜こうとし、好きな人を守ろうとする姿は涙なくしては読めません。

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ペリリュー ─楽園のゲルニカ─武田一義

可愛い絵に惹かれてなんとなく手にしてみたのですが…やられました。
背筋が凍るような恐ろしい話が次々と出てきます。主人公は漫画家を志していた青年。転んで頭を打って死んだ盟友の死を、軍からの依頼で名誉の死であったかのように偽装した手紙を遺族に送ります。
手紙を送った後に主人公は気が付きます。自分のした行為が兵士を美化・英雄化して、次なる戦争の犠牲者を作りだしてしまっていることを。恐いけれど知っておくべき戦争のリアルがここにあります。

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