子育て経験がなくてもホロリと感動する子守り奮闘マンガ5選

母親が事故死し、赤ちゃんの弟・実の面倒を見る小5の主人公・拓也。学校、ご近所、パパの職場などでの人間模様が温かく綴られます。
拓也はいつも母親代わりとして一生懸命、そして感受性の強い男の子。実をきつく叱って傷つけても、兄弟には絆があります。そんな場面を見ると、親だって人間だし感情があるし、完璧じゃなくてもいいよね、とホッとできるはず。親や自分の厳しさを許したくなる作品です。

森田さんちの子ども、園児のちほを突然押しつけられ、戸惑う男子高校生・秀人。親の出張中、3ヶ月間二人だけで同居することに。子どもの扱いなんて分からない……。そんな秀人がちほの気持ちを探りながら、一生懸命心の距離を縮めようとしていく姿が微笑ましいです。
奇想天外な行動を取るちほの愛くるしさは胸キュンもの。ハートウォームな笑いポイントも満載で、子どもがいる生活の楽しさを感じさせてくれます。

16歳で妊娠し、未亡人になったレオナは元六本木No.1のキャバ嬢。故郷に帰って、女手一つで娘の心亜を育てます。
ケバい母親、という見方をしてレオナと心亜に辛く当たる嫌味な登場人物たちに、差別や偏見が許せない私は終始イライラ。でも、いつも自分らしく生きるレオナと、必ずママの味方をしてくれる心亜の絆に感動です。
イケイケな作風とは逆に、本物の愛がここにある、と思わせてくれる作品です。

行方不明になった叔母の5歳の子ども・ゆずゆの面倒を見ることになった高校生の桔平。子守りを通じて、周囲の大人の事情が展開されてゆきます。
どんな目に遭わされても、親を信じ続ける子どもたちの描写は涙なくして読めません。このマンガを読み、子どもは絶対的に守られるべき存在だと思いました。
子守りに協力する子どもの産めない姉、ゆずゆを優先させる桔平のGF・心など、模範となる登場人物の存在に心が温まる作品です。

家族を亡くした15歳のゆずはお姉さんの忘れ形見である2歳児・翔と二人暮らし。高校生が一人で子どもを育てている、というセンセーショナルな幕開けです。
いつも翔や周囲の人、そして自分にとってベストな選択を探しているゆず。面倒を見てもらえるかもしれない高遠を海外に送り出してしまうという展開が衝撃的でした。ここまで自立心あるキャラはすごい！　どんな困難があっても子育てできそうに思えてきました。