キラキラすんの疲れた…あえて落ちたい・沈みたい時に読むならこのマンガBEST5

世の中で起こりうるダークな一面を闇金という場所にお金を借りにくる人を通して、みる感じでしょうか。
風俗嬢、ホスト、やくざ、ドラッグ、売春、宗教、洗脳、詐欺…もうね、自分のケツは自分で拭くというグラウンドルールは素晴らしいので、納得がいかないなんて事象は起こらないのですが、びっくりするくらい救われない作品です。

現代の闇といえる本作。ネット配信を通じて、ネットで人気者になれば就職せずとも生きていけると信じる修二は、ある日ネカフェ住まいの援交女性、メイと出会う。彼女をおもちゃにして番組を作り、リスナーからお金を集めようとメイにゲス過ぎる番組企画をぶつけます。
これホントにフィクションだと言い切れない部分にも怖さがあるんですよね。なんだかよく分からないテンションになってくるので、手っ取り早く落ちたいならマッハで1巻読むことをオススメします。

女子高生が凶悪犯罪者や生きていても有害だと判断すると、生きたままキレイにさばいて（解体して）、正規のルートでは臓器移植を行えない人のために臓器売買を行うという、これまた裏家業でありソーーー!!って思ってしまう社会の闇系マンガ。
この作品の落ちポイントは、たまきがさばく対象になる人物のエピソードが毎回クズ過ぎて救えないところ。物語としては面白いんですが、落ちるので気を強く持って読んで欲しい作品です。

これはいい話だとか、感動するだとか言う人もいますが、コレって絶望以外になにかありましたっけ？としか思えません。
とろくてすぐに転ぶようなおっとりした彼女と付き合っていたら、いつのまにか兵器になってて、戦争が激化するにつれて力が暴走して、肉体も精神も人間とはほど遠いものに…。世界も2人の関係も、そして彼女自身も…壊れてますよね。なんの救いもないし、絶対美しくなんかないし、絶望しかないと思わずにはいられない…

つらい。かわいそう。気持ち悪い。
ミスミソウを読むと大抵の人はこんな感想になると思いますが、読者の育った環境や体験によって『誰がかわいそう』なのかが変わってくるのではないかと思っています。
登場人物全員が本当に救われないし、このマンガを二度と読みたくない！という人もきっといるでしょう。
でも、ほんの些細な違和感と10代という未熟さが合わさると、こんなにも恐ろしいバタフライ効果が出てしまうのかと思うと一気に深みが増すような感覚になるのがミスミソウの不思議なところ。勇気を出してぜひ2回読んでみて欲しい。