昔本屋の棚でハーレクインてなんなん?と思っていたわたしです。
昔はなんだか隠微な感じが表紙から伝わってきて手にとることはなかったですが、読めばハッピーエンドがある程度見えている少女マンガだとわかった時の衝撃は忘れません。
情熱的な一夜を共にし結婚まで誓っておき、そして双子を妊娠させといて逃げたヒーロー。
そして6年後ばったり上司部下の関係でヒーローと出会って「僕たちは以前、どこかで会ったことがあるかな?」となかなかの展開です。後にこの伏線はすぐ回収されるので安心してください。ハーレクインって設定が多彩でホント奥が深い。この始まりからどうハッピーエンドに?と思うところ含めてハーレクインなんだと最近では思っております。
草食男子が持てはやされているこのご時勢ではありますが正直物足りなさを感じているわたしです。
やっぱり強引とまでは行かないけど引っ張っていく気概のある男性が好きです。そしてハーレクインで出てくるセリフがミュージカル調なのがイイ。今回のパワーワードは「君の唇は僕を覚えていた」です。
7年前別れた彼が再びキスをしてきた時に発した言の葉です。いいでしょコレ。
底辺からのし上がってきたヒーローと同級生に頼まれた代理の仕事がもとで彼に娼婦と勘違いされたヒロインの話。
ヒーローの勘違いはよくある話だけど家庭環境がよくないヒーローがヒロインを好きになって色々悪あがきしてるとこが何ともカワイイ。ちなみに冷酷なはずのヒーローがずっとメロメロで、勘違いしながらもヒロインを信じようと揺れるところが萌えポイントです。
ヒロインの仕事の邪魔をした時点でこのヒーロー結構悪い人です。
ヒーローの誤解でヒロインを冷遇しますが実から出たさびのような気もします。ハーレクインの中では珍しい、ここまで自己中の、ヒロインの足ひっぱったヒーローは新しいかもしれない。
「君を愛しているんだ」って言って簡単にハッピーエンドになる?ならない?過程がいい塩梅でございます。どっちに転ぶかは内緒です。
弁護士ヒロインと4歳年下のイタリア人ヒーローのお話。
ヒロインが年上女房なこともありワンコ系ヒーローがとても可愛くて萌えでございます。そしてヒロインが自立していてとてもしっかりしているので、ヒーローの結婚願望が強すぎて恋愛が上手くいかないところが、またキュンとするポイントです。でも子供だけを欲しがっている、そうとしか思えないプロポーズはいかんよ、ヒーロー。
なんてね。