恋や人生のお手本になるマンガたち。複雑な気持ちを抱える登場人物たちのキモチはもっと細かく正確に知って自分と重ねたい、と思うのではないでしょうか。
まさにかゆいところに手が届く、そんなリアリティ溢れ絶妙の心情描写が特徴である作品を5つ紹介したいと思います。
なんと女子高生のコスプレで、義理の弟に別人と思わせて交際する大学生の姉・湊。
遊び人だった弟・透が女子高生版湊・みなを一途に想い続けるところ、胸キュン度MAXです。深みにはまる前に別れようとしても、どんどん事態が複雑化していく展開が最高に面白い作品。
心の声が細かく描写されていて、こんな状況だったら確かにそう思うよね! と納得ポイント多数。繊細な透を見て、遊び人男子をちょっと見直したくなりました。
最初に手が好きだと思った……そんな細かいところから牧村への恋心を自覚するすみれ。
このマンガ、片思いで恋している時の気持ちすべてが細かく描写されているんです。すみれが自分に乗り移ったような感覚になり、いつしか牧村に恋している自分が!
牧村に名前を覚えられていない、と不安になるすみれを前に、牧村が「スミレ色」のアルバムを選んでくれるシーン、ドキドキさせすぎ。これを読むだけで今すぐ恋したくなる作品です。
私の大好きな岩本ナオ先生の作品。主人公は性格が正反対の大学生・貫一と公二の兄弟、そしていとこの中学生・野花の三人。前向きな一歩に繋がる心の変化を、それぞれが経験する物語です。
マンガ家の公二が担当・由美加の言葉から描くヒントを得たシーンにグッと心を掴まれること間違いなし。
イメージの中の自分、他人の評価、どれも確かなものはない! そんな想いが込められた本作に、自分が変わるための背中を押してもらえます。
鎌倉のお嬢様学校に通うふみと幼なじみのあきら。学園生活の中、同性に対する思いを募らせる登場人物たち。
一見、マイノリティ向けの作品ジャンルを思わせる設定です。しかし、文学的な世界観と、感化されること必至のリアルな心理描写で、自分が徐々に作品に染まっていくのを感じます。
自分がふみに告白されたあきらだったら、あきらと同じ決断をしてしまうかも……! 自分の未開拓な部分をえぐられる、センセーショナルな作品です。