狙われたら逃げられない……憎悪にまみれた復讐マンガBEST5

復讐教室
マンガで読む名作 嵐が丘
モンテ・クリスト伯爵

「復讐はいけないこと」なんて、所詮はキレイゴトかも。もしも自分が不幸な目に遭わされたら? そして復讐する術があったら? 思わず復讐に走る人もいるのでは。
憎しみに囚われた主人公が復讐に走るマンガをご紹介します。

『復讐がテーマのおすすめ漫画10選!必ず仕返しする…!』もおすすめ!

復讐教室山崎烏

復讐に協力者を作るのはいいけれど、その協力者が狂ったら恐ろしい……。勝手な行動をする協力者のシーンをみて、そんな気持ちにさせられました。
自分を崇拝し、自分の言うことを聞いてくれるうちはいいです。しかしいつしか「あなたのため」という思いで暴走を始めたら、主人公でさえ止められません。
この作品は復讐をする主人公よりも、協力者にさせられた人物が主人公を讃え始め、狂って勝手な復讐を始めるところにゾッとしました。

マンガで読む名作 嵐が丘エミリー・ブロンテ

復讐のためなら息子さえも道具にしてしまう、そんなヒースクリフの非道さに驚きました。
彼は2世代に渡って復讐を行いますが、読み進めていくうちにヒースクリフが哀れな人物にも見えてきます。
愛する女性への憎悪にまみれて狂ってしまった彼の終わりを見たときは、虚しさで心にぽっかり穴が空いたような気持ちになりました。
これは復讐のストーリーであり、ひとつの愛のストーリーだなと思います。

モンテ・クリスト伯爵森山絵凪

時間とお金をかけて復讐を繰り広げるエドモン・ダンテス(モンテ・クリスト伯爵)に怖さを覚えるものの、鬼になりきれていないとわかった瞬間はホッとしました。
復讐による予想外の悲劇で復讐心が揺れてしまうシーンは、実に人間らしくて好きです。
私はエドモンに対して、復讐をやり遂げてほしい気持ちと、復讐を忘れて幸せになってほしい気持ちとで揺れ動いてしまいました。 復讐した者が幸せになってもいいのか? という疑問を抱えながら読み進めてほしい作品です。

監獄実験—プリズンラボ—貫徹

いじめられる側がいじめる側になったとき、いじめる快楽を知ってしまう……。
主人公が快楽を実感するシーンで、虐げられた人が優位になったときの醜さとドス黒さを感じました。
私自身もいじめられっ子でしたが、復讐の機会があればいじめっ子になり、快楽を得ていた可能性もあるのでは……? と想像すると、そんな機会がなくてよかったと心底思いました。

監獄実験—プリズンラボ—の画像

ミスミソウ 完全版押切蓮介

いじめを受けたうえに、家族を家ごと燃やされたらそりゃ復讐もしたくなります。
クラスメート+教師は全員病んでるの? と思うくらい、それぞれが狂っていました。
閉鎖的な田舎に引っ越してきた主人公・春花の味方になるクラスメートは相場くらいでしょうか。
「僕がいるじゃないか」と支えになろうとする姿に思わず涙が……。ただ、この優しい相場くんも少しずつ怪しい一面を見せてきます。正直私は、相場くんが一番怖かったです……。