



風俗、キャバクラ、吉原、遊女、遊郭。女を武器にする世界って、辛い影の部分と、華やかな部分のコントラストがくっきりでる場所ですよね。
その闇の部分を濃縮した濃いマンガをご紹介します。気分が落ち込む可能性アリ。
女性が身体を売る話は、裏切られたり、蔑まれたり、軽蔑されたりと、悲惨な出来事が多く描かれがちです。
本作でも、多くの花魁や女郎たちは救いようのないギリギリの日常を生きています。だからこそ、その中にある一筋の優しさが、とても輝いて見え、騙されると分かっていてもすがりたくなるのでしょう。女性の悲しみや恨みが渦巻き、胸やけしそうになる一冊です。

史上最低の毒親ここにあり。本作の主人公は貧しさのあまり母親に身売りさせられます。ところが当の母親は娘を売ったことに微塵も罪悪感が無いのです。母親のために、と身体を打っていた娘は壊れ始めます。
とにかく出てくるほとんどのキャラクターの性格がゆがんでいて、人間の汚い部分をこれでもかと見せつけられるマンガです。

基本的に虐げられた美しい女性が主人公の短編集です。
綺麗で清純な女性が傷つけられたり陥れられたりする姿って、心は痛みますが、なぜか目がそらせないんですよね。
本作も「え、そんなことするの?」「ひどい」と思いながらも、ページをめくる手を止められませんでした。ちょっとエグめの話が好きという方にお勧めです。ただし、エッチなシーンが多いので苦手な方は注意が必要です。

自分勝手な人間がたくさん出てきます。自分のために身体を売って、妊娠までした女性を裏切ったうえ、お金目当てで資産家の娘と結婚する男や、その縁談に波風を立てないように生まれた子供を死産のように見せかけて殺してしまう大人たち。
ここまで悲惨なことをよく考えつくな……と思うほどです。
思い切り落ち込んで暗い気分になりたいときにお勧めの一冊です。
