腐女子、という言葉を知ったのはいつだったかしら。なんだかすっきりしたことを覚えてますわ。「あら、これわたくしのことじゃないかしら」って。
最近はBL好きの男子、腐男子もいらっしゃるんですってね。腐男子さま、かなり親近感が沸きますわ。
BLを読んでいるかっこいい高校生を愛でるギャグマンガですわ。
基本的なことですけれど、BL好きの男子=男子を好きな男子、とは限らないんですよね。BL好きの男子でも普通に彼女がいらっしゃる方も多いですしね。その倒錯具合がわたくしのツボなんですの。
異性愛者ばかりのマンガより全うな気さえしてきますわ。性のカタチ、人を好きになるカタチって千差万別だよね、と改めて実感できる一冊でもありますわ。
ゴリゴリのBL好きカップル(のちに夫婦)の実話ですわ。
同じ趣味の恋人って憧れますけれど、彼氏がBL好きで女より男が好きと言い切っているって不思議な光景ですわよね。
世間的には、「それでいいの?」「ちゃんと愛されてる?」と言いたくなる場面もあるのですが、本人同士はとっても幸せそうなんです。幸せとか、お付き合いの形は、人の数だけあっていいんだと再認識させられるマンガですわ。
これだけたくさんのギャップ萌えが詰まったマンガも珍しいのではないかしら。
カワイイマンガを描くBL作家が実は、ガチムチのいかつい男性だったというギャップがたまりません。ガチムチなのに、妙に乙女っぽいところがあるのも素敵なんですの。激しめの絡みシーンもあるので、男性同士の絡みシーンOKの方のみご覧くださいませ。
腐った男子のなかで、「実際に男もOK派・むしろ男がいい派」ってどれくらいの割合でいるものなのかしら。
実際にはそんなに多くないのかもしれないけれど、マンガでは、「BLに興味があるノンケだったけれど、男子に迫られて受け入れてしまった」っていう展開多いですわよね。
なぜそのような展開が多いのかというと、わたくしのような腐女子が求めているからでしょう。このマンガも、期待した通りの展開でした。
コミュニケーションが得意ではないBL大好き腐男子高校生が主人公ですわ。
注目すべきは、主人公の腐りっぷりでしょう。BL好き女子なら共感できるであろう、BL愛が溢れていてとても好感が持てますわ。腐女子が共感できる腐男子ナンバーワン! と言っても過言ではないと思いますの。
カワイイ!萌え!というよりは、この殿方と友達になりたい、という気持ちになりました。