あらすじ瀕死の海利を救い、やがて二人は再び一緒に生きてゆくことを誓うのだが、立ちはだかる社会の壁に絶望する。自分にとって「兄」とはなんなのか?血の繋がりがすべてなのか? 苦悩する理世だが心が指し示す一つの答えに行き着く。一方、海利の前に一人の女性が現れて事態は急変。理世と海利が見つけた「正しい」家族の形とは!? モリエサトシが描く衝撃の純愛ストーリー。ついに完結!!
Sango 通報5.0正義ではないけど利世ちゃんの孤独を埋めてくれるのが海利君で、海利君の孤独を埋めてくれるのが利世ちゃんで、必ずしも正義ではないけれど、二人にはこれからも幸せであってほしいと思える終わり方でした。2022/03/21いいね(1)
バナナさん通報5.0一気に読んだ表紙の絵から好みでないなと、遠ざけていたけど一巻無料につられて読んでみたら、中身はとても綺麗な絵で好みでした!話も面白くて一気に最後まで読んでしまいました(^^)2021/10/01いいね(4)
リンゴさん通報5.0お兄ちゃんがあんな大人になってしまう迄には、おそらく父の虐待にさんざん耐えたのでしょう。それを誰も止められず、モンスターになりさがり、罪を重ね、犯罪の隠蔽にもたけていた正己。一方では、妹の「がおー」を棄てられなかったわずかな人間らしさも併せ持つ彼の尊厳を奪ったことに、直接手を下した者は苦しみ続ける。どういう形で決着をつけても、海利が罪悪感から完全に解かれることはないでしょう。でも、理世のために生きること自体、一種の贖罪と言うか、生きながら絶えず良心に責められ裁かれ続ける「生き地獄の刑」の日々かもしれない。子供をもうけることはおそらく難しい。正己の余罪を問われる可能性だってある。それでも二人でいたいなら、絶対に理世を幸せにする覚悟で選んだことでしょうから...2020/07/06いいね(4)